お風呂に1度くらいは入ってみよう!

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士さんたちは患者さんと一緒にお風呂に入った経験がありますか?私はあります。お湯の入ってないお風呂でシミュレーションしてもわからないことも多いのです。一度くらいは一緒にお風呂に入って一緒に入浴して湯につかってみませんか?新しい発見がきっとありますよ。

初めてのお風呂

私が患者さんとお風呂に入ったのは7年間勤めたリハビリ専門病院ではなく、老人保健施設に務めるようになってからでした。

介護職員から

「○○さんの入浴時の姿勢が不安定になるから、見てほしい」

っていう依頼があったのです。早速次の日に水着を用意して一緒に入ってみました。その患者さんは普段は一人で杖歩行ができるレベルの脳卒中患者さんなのですが、麻痺側下肢の随意性は乏しい感じでした。

ADLのレベルは比較的良い方だったので、「お風呂で姿勢が不安定になる」って言われても正直ピンときませんでした。

一緒に入ってみてちょっとびっくりしました。

湯船に入って長坐位のような姿勢でお湯につかっていると、ふわーっと麻痺側の方の足が浮き上がってくるんですよ。その為バランスがとりにくくなり、安定して座り続けることができなかったのです。

随意性の低い麻痺側の足が浮力に負けて浮き上がりそうになってたんですね。浴槽に対しての体の向きを工夫して、お風呂に対して緩やかに体を突っ張るようにすることで姿勢を安定させました。

百聞は一見に如かず

それまではお風呂と言えば、お湯の入っていない浴槽を使って

  • 洗い場から浴槽への出入り
  • 浴槽でのたちしゃがみ
  • 浴槽から洗い場への出入り

等が定番の練習メニューだったのです。

でも、お風呂場で実際に患者さんの入浴動作を見てから、時々実際の入浴場面を観察するようにしました。病院では難しいかもしれませんが、老健では比較的時間の調整をしやすいので、常にロッカーにはおふろセットとして水着などをおくようになりました。

想像できるっていう思い込み

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士としてそこそこ働くようになってくると、実際に見ることができないような場面であっても、シミュレーションしてみたり、想像してみたりして、何とか対応する能力が身についてきます。

だから、自分の思い込みで実際に見たことがないような場面であっても、実際に見ることができないような場面でも、

何となくこんな風なんだろうなあ

って思いこんでいてしまうんですよね。

でもその想像が実際像とマッチしているかどうかっていうのは不確かなんですよね。

可能であれば実際の場面でチェックすることは本当は良い評価方法なんだってことはわかってるんですけどね。なかなかできない場面っていうのもありますからね。

お風呂、入浴場面、食事場面、昼寝の場面などなど何とかして見ることができるADL動作ならやっぱり生のリアルな現場を見る必要があると感じました。

皆さんはどこまでリアルなADLに近づいていますか?

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やまだリハビリテーション研究所noteサイト

2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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