ハラスメントと臨床実習

大学や専門学校では、ハラスメント対策を実施している学校も増えてきました。学生というものは、力の上下関係や立場の上下関係という点では不利益を被りやすい立場にいます。しかしながら、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を目指す学生の学びの場の一つである臨床実習においてはハラスメントの対策や指導者の意識は不十分ではないかと感じています。


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ハラスメントについて理解していますか?

  • セクシュアルハラスメント
  • パワーハラスメント
  • アカデミックハラスメント

いろいろあります。

厚生労働省は事業所向けに資料を作成していますし、上智大学もわかりやすいページを作成しています。

このような、資料を参考にして実習指導者や病院や事業所の管理職をしている、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方はしっかりと学生指導する必要があります。

 

あなたの行動ではなく、相手が不快なのかどうか!

最も理解されていないだろうなって思うのはこのことです。

「自分は学生に対して何もハラスメントをしていない」

って思っている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士もいると思いますが。しかし、あなたがとった行動が問題なのではなく、学生さんがあなたの態度や言動、行動をどのように受け取っているのかということが、重要なのです。

セクシュアル・ハラスメントとは、相手の望まない性的な言動または性差別的な意識に基づく言動をいいます。セクシュアル・ハラスメントにあたるかどうかの判断は、あくまでその言動を受けた本人が不快に思うか否かによります。
(上智大学ホームページより引用)

この記載にもあるように、あなたが何をしたのかってことが問題なのではなく、あなたの指導に対して

「その言動を受けた本人が不快に思うか否か」

ということが問題なのです。

だから、不快に思われないような最低限の配慮はしなくてはなりません。

リハビリ室の個室で学生にフィードバック

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士さんたちの学生指導でよくある事ですね。静かな個室で学生さん相手にフィードバックをする光景。しかしこのような指導は、ハラスメント的にはよくないのです。

私は個室で学生さんのフィードバックは控えるようにしています。ハラスメントが生じる可能性が否定できないからです。個室でフィードバック行う際に気を付けていることは

  • 個室の入り口は開放しておく
  • 学生を入り口側に着席させる

この2点を厳守しています。

個室で学生と二人きり

このことは、学生を不安にさせる可能性があるからです。密室でこれから何が始まるのかということが学生にはわからない可能性もあります。

個室の入り口を開放する

個室で何を行っているのかということが、第3者の目に触れるようにするためです。入り口を閉じていると個室内で何が起こっているのかということがわかりません。

学生が、「指導者からハラスメント受けた」と訴えた場合、第3者が見ることのできない個室でフィードバックをしていた場合、「自分は何もしていない」ということの証明をほかのスタッフにしてもらえない可能性があります。

学生を扉側に着席させる

個室内で何かトラブルがあった場合に、学生がすぐに避難できるようにするための配慮です。学生を扉から遠い場所に座らせるだけで、指導者は学生に圧迫感を与えて、学生が逃げ出せない状況を作ったと判断される可能性があります。

出来ることなら個室で二人っきりになるような指導は避けるほうが良いですね。ほかのスタッフが見える場所で行うほうがトラブルを避けることができます。

ハンドリングを手取り足取り指導する

過去に、手取り足取り指導することを拒否された経験が私にはあります。

その経験から、私は男性ですので学校の授業でも手取り足取り指導しなくてはいけない場合は、なるべく男性の学生に対してデモを行います。

リハビリテーションの世界では、体を使って学ぶことも非常に多いので、手取り足取りの学びは避けて通れないものだと思います。

それであっても、配慮する必要があるのが、現在のハラスメント対策なのです。

あなたは、手取り足取り指導に対して何か配慮をしていますか?私はなるべく配慮できるように心がけています。

不快なら学生は学校に連絡しよう!

指導者が十分に気を付けていても、学生が不快に感じることはあるでしょう。

指導者は
いつでも学生が学校に連絡して良いということを学生に対して明確に伝えておく

学生は
不快に感じたらすぐに学校に連絡するってことを知っておいてほしい

専門学校や大学などの養成校は
学生をフォローできる態勢をしっかり整えてほしい

学校が学生を守ることができる態勢をしっかり整えておかないと、臨床実習指導で弱い立場にいる、学生が安心して実習で学ぶことはできないと思います。

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