実践!小児の訪問看護・リハビリ2   訪問初日にすること

実践!小児の訪問看護・リハビリの第2弾。小児の訪問看護や訪問リハビリの訪問初日にこれくらい実施したり、養育者に確認しておいて方が良いことをまとめてみました。作業療法士として小児領域の訪問看護や訪問リハビリに関わっていますが、理学療法士や言語聴覚士、看護師さんも同じようなことの確認は必要と思います。


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子どもの全体像の確認

訪問看護やリハビリで担当となった対象児の全体像を確認しましょう。 年齢によっても異なると思いますが、

運動機能はだいたいどれくらいの状態?

  • 自発運動があるのかどうか?
  • 随意的に運動をコントロールできているのかどうか?
  • 背臥位、腹臥位、座位、立位などそれぞれの姿勢において、その姿勢を保持できるのかどうか?

訪問したら多使用の子供さんをこんな視点から観察することが多いかな? 年齢が小さければ小さいほど、初対面でお会いする場合は泣かれたり、お母さんから離れなかったりすることが多いので、その状態でも観察できることから確認するようにしています。 無理にお母さんから離れるようなことは初回ではあまりしないことが多いです。 お母さんから離れなくても、抱かれ方とか、泣き方とかからでも、運動機能的にどのようなことができるのかってことは観察できます。

ADL機能はどんな状態?

  • できること できないこと
  • その年齢でできること できないこと
  • お母さんが介助していて大変な事

等を確認しています。大人でリハビリテーションを実施する場合は「今までできていたのに、できなくなってしまったこと」を確認することが多いのですが、対象が子供さんの場合は少し異なります。 1歳や2歳の子供さんが、排泄動作が自立していないのは当たり前ですよね。だから「排泄 要介助」とは僕ならカルテには書きません。 排尿は排便の間隔や、一回あたりに排尿の量などは確認するようにしています。排尿の間隔や量などを把握できれば、トイレットトレーニングの参考になるからですね。

対人技能の確認

  • 私とあって泣くかな?
  • 目が合うかな?
  • お母さんから離れるかな?

みたいなことを確認します。何度も書きますが、低年齢であればあるほど初対面では必ず泣きます。 むしろ泣かない場合、なんで泣かないのかってことの方が気になります。 週1回訪問していて、半年間泣き続けられた経験もあるほど子供って泣く子は泣くんですよ。だからといって何もできないってことはありません。 お母さんと一緒にいて泣かないけど、私と交代すると泣き出す。よくありますが、お母さんと私の違いを認識できているってことですよね。それはそれで、子供の能力ってことなんですよね。

母親に聞くこと

  • 生活リズム
  • 他事業の利用の有無
  • 同居家族以外に協力してもらえる人がいるかどうか
  • 主治医や関係する病院

小児の訪問看護や訪問リハビリでは、主たる養育者がお母さんでない場合もありますが、主たる養育者にこんな感じのことを確認するようにしています。 初回で聞けることと聞けない事なんかもありますが、この程度なら聞いても問題ないことが多いかな。

リハビリのことで伝えておくべきこと

訪問のリハビリってやはり初めて利用されることも多いので、オリエンテーション以外で伝えることとして

  • 訪問時に寝ていても無理やり起こさない
  • 体調優先

とお伝えすることが多いです。 看護師さんは対象児の体調が悪くても、できることがたくさんあります。むしろその為に支援に入っていることも多いと思います。

しかし、リハビリテーションの場合は体調が悪ければできることは非常に限定されます。 ですので、体調不良の場合は積極的にリハビリテーションを実施せず、中止になるということを伝えます。

また、3歳時くらいまでは午睡(お昼寝)する子が多いので、なるべく訪問の時間帯を調整するのですが、やむを得ず訪問時に寝ているような場合は、訪問日時を再調整したり、その日の訪問は中止する場合もある事を伝えます。

低年齢の子供にとって午睡(お昼寝)は生活のリズムを作るうえで大事だと考えているからです。寝ていてもできることがあるとき(家人への指導など)はそれを実施しますが、ぐっすり寝ているのを無理やり起こさないこともあるってことを伝えています。

看護師さんの訪問とは少し異なるかもしれないのですが、初日の訪問ではだいたいこれくらいのことを把握できればよいのではないかと思って実践しています。

実践!小児領域の訪問看護・訪問リハビリ1 初回オリエンテーション

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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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