病院を退院してからのリハビリテーションのこと

病院に入院してリハビリテーションを受けていた方が、自宅に退院してからのリハビリテーションのことについて書いてみた。いくつか選択肢がありますが、病院で受けていたような、毎日1時間程度のリハビリテーションを自宅で受けることは難しいのが現状です。

この記事はサイト運営者である作業療法士が一般の方への情報提供のために書いております。内容には注意を払っておりますが、法律の改正などによって状況が変わったり、地域事情によって内容とマッチしないこともあります。一般的な情報提供であり、個別の具体的な患者さんのことを述べているわけではありませんのでご理解ください。合わせて免責事項などもご確認いただければ幸いです。


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退院後に毎日リハビリは難しい

退院後に利用できるリハビリテーションサービスは、複数あります。しかしながら、リハビリテーション病院に入院されていた時のように毎日リハビリテーションを受けることは難しい状況です。

入院中のリハビリテーションというのは

  • 毎日リハビリテーションを受ける
  • PT・OT・STそれぞれが毎日関わってくれる
  • 1つのリハビリ時間が40分または60分くらいある

このようなリハビリテーションのスタイルは回復期リハビリテーション病棟に入院しているから受けることのできるものなのです。

自宅にいるにしろ、老人保健施設などの介護保険で利用できる施設に転院・転所するにしろ、病院と同じ量・時間のリハビリテーションを受けることは現在の医療保険や介護保険の制度では困難なのです。

退院後に利用できるリハビリテーションとしては

介護保険で利用できるものとしては

  • 老人保健施設への入所
  • 通所リハビリ(デイケア)、通所介護(デイサービス)
  • 訪問によるリハビリ

があります。

介護保険に該当しない年齢の方に対しては、医療保険として

  • 訪問によるリハビリ

老人保健施設への入所

退院後直接自宅に戻ることが難しい場合の選択肢としては老人保健施設での入所があります。

老人保健施設には理学療法士や作業療法士といったリハビリテーションのスタッフが必ず在籍しています。入所することで、リハビリを受けることができます。

しかし、病院と同じような時間・量が難しいのが現状です。

  • 週に2回程度、1回あたり20分くらいのリハビリ

老人保健施設に入所して受けることのできる標準的なリハビリテーションというのはこんな感じなんです。かなり頑張ってリハビリスタッフを配置している老人保健施設の場合でも週3回くらいしか実施できないと思います。制度的になかなかリハスタッフを確保できない為です。

病院を退院して老人保健施設に入所した方の多くは

リハビリの時間が少ないけど大丈夫だろうか?

ってことだと思います。

大丈夫です

退院して自宅に戻るのに不安がある方の場合、老人保健施設に入所することで、自宅に戻ったことを想定して生活することができるんです。
リハビリの時間が減ったからといって状態が悪化する訳ではありません。今ある機能をどのように使って生活するのかってことが、課題になります。

退院後の状態を維持しながら、自宅に戻るために必要なリハビリテーションを行うのが老人保健施設の役割なんです。私な作業療法士として7年間老人保健施設に勤務しましたが、病気が再発などしない限り状態が極端に悪化する方はほとんどいませんでした。

リハビリの時間は少なくなりますが、入所することで身近にリハビリスタッフがいる状況で自宅に戻る準備をしっかりとしていくのが老人保健施設なんです。

通所サービス

通所サービスには、通所介護(デイサービス)と通所リハ(デイケア)の2種類があります。
通所リハ(デイケア)にはリハビリスタッフが必ずいるのですが、通所介護(デイサービス)にはリハビリスタッフがいない場合もあります。

リハビリを受けたい場合は事前に事業所にリハビリスタッフが在籍しているかどうか確認することをお勧めします。

通所サービスでのリハビリテーションも1回あたり20分程度です。

通所サービスは、規則正しく生活するリズムを整えながら、通所を利用することで入院中に衰えている体力や持久力を改善させるためには効果的なサービスです。

リハビリを受けることも大事ですが、自宅で生活することを考えると、生活のリズムを取り戻したり体力を取り戻すことが重要です。

通所を利用することで、朝起きる、着替えて出かける、家にいると寝てばかりでも通所を利用すると起きている時間が長くなります。そういったことを繰り返す中で徐々に生活リズムや体力を取り戻すのです。

そういった目的で利用するのに適しているので、できれば短時間ではなく半日以上利用できる通所サービスを利用することをお勧めします。

訪問によるリハビリ

退院後のリハビリテーションで1回あたりの時間で最も長くリハビリを受けることができるのが、訪問によるリハビリです。

医療保険でも、介護保険でも40分とか1時間程度のリハビリテーションを受けることができます。

しかし、病院に入院しているように毎日受けることが制度的には無理です。週に2回、もしくは3回くらいの利用しかできません。

訪問によるリハビリでは、自宅で困難な動作ややりたいことを実現するためにリハビリをします。しかし、訪問によるリハビリだけ頑張って、他の時間はベッドで寝て過ごしているだけでは、十分な改善は得られません。(病気の種類によっても違いますが)

ある程度動ける方は、訪問リハビリの時間以外にも自分で動く時間を作る。

訪問リハビリだけでなく、通所のサービスを組み合わせて体力向上にも努力する、といったことが必要です。

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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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