回復期リハビリは地域リハビリの一員ですよ

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回復期リハビリテーション病棟・病院が地域リハビリテーションの一端を担っているって言っても誰もピンとこないでしょうね。でも、回復期リハビリは地域リハの一員ですし、そうなっていかないとリハビリテーションが地域には浸透していかないんですよね。回復期リハで働いている看護師さんや、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の皆さんは是非一読してください。

回復期リハビリがあなたの領域ですか?

リハビリテーション業界では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士もさまざまな領域で働いています。
最も多いのが回復期リハビリテーション病棟を有するリハビリテーション病院でしょう。私がこれまでの研修会で、受講生に「どんな領域で働いていますか?」と質問をすると、回復期リハビリテーション病院で働いているセラピストの多くは「回復期リハ」とは「身体障害領域」と答えることが多く、地域リハビリテーションを実践していると答える方はいませんでした。

しかし、回復期リハビリテーション病棟で働いているということは地域リハビリテーションの一端を担っていることになるのです。でも、なかなかこれが理解してもらえない。

回復期リハ病院の利用圏域知ってますか?

このコラムを読んでいる、「回復期リハビリテーション病棟」にお勤めの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのセラピスや看護師の方は、自分のお勤めの病院に入院している患者さんが病院からどれくらいの距離の所に住んでいるかご存知ですか?

おそらく半径数キロ以内のところに住んでいる方が多いのではないでしょうか?
近隣の市町村にお住まいの方が入院していることがほとんどだと思います。

そんな患者さんが退院して、自宅に戻ったり老人保健施設に入所したり、デイサービスやデイケアに通ったりする、それはきっとあなたの病院の近隣の病院や老健であったり事業所であったりすると思います。

じゃあ、そんな回復期リハビリに携わっている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士や看護師の皆さんは近隣の病院や事業所で働いている作業療法士・言語聴覚士・理学療法士の方々とうまく連絡を取り合えているでしょうか?

皆さんの病院の近くの施設や事業所のどこにセラピストがいるか把握されていますか?

もしきちんと把握されていたら患者さんの情報がきちんと伝達されて継続的にリハビリテーションサービスが切れ目なく実施されることになるでしょう。

送り出す側からの情報提供

転院先の老健や、デイサービスや訪問系のサービスなどから、元いた病院に対して

「サマリー送ってくれないと困るよ!」

みたいなことを言って、患者さんを紹介してくれなくなったら困るってこともあってなかなかサマリーなどを催促しにくいってこともあるんですよね。できればサマリーは基本的には患者さんと共に送ってほしいんですよね。

それに、サマリーって最近は本人や家族が中身を確認してサインや押印して作成している病院さんも多い。そうすると

  • 家族が過介助で本人の能力が向上しない
  • 家族の理解が乏しい
  • 本人に向上の意欲がない

というようなことは記載しにくいですよね。

病院と地域の事業所のスタッフの連携がスムースに行われていると、このような情報を口頭で伝えることができますよね。

それくらいの連携が日常的に行われている地域ってあるのでしょうか?

回復期から地域への連携

患者さんが住んでいる場所でリハビリテーションサービスを提供することが地域リハビリテーションだとすると、患者さんが住んでいる場所の近隣にある回復期リハビリテーション病院は立派に地域リハビリテーションを担っていると言えるのではないかと思います。

そんな回復期リハ病院からきちんとした連携がその地域の施設や事業所と行われることが利用者さんのサービス満足度の向上につながると思います。

地域リハビリテーションって言葉は「場所」を表しています。
回復期リハビリテーションって言葉は「時期」を表しています。だから両方が並列することは当たり前なんですよ。回復期は地域リハビリなんです。

コメント

  1. […] 回復期リハビリは地域リハビリの一員ですよという記事でも書いていますが、回復期リハビリテーション病院にお勤めのリハビリスタッフや看護師、相談員さんがその地域の介護保険関連の施設や事業所の情報をしっかりと把握していれば、利用者さんの情報はきちんと伝わるし、利用者さんが次に利用したいサービスの選択も行いやすくなります。とくに、リハビリテーションに関する情報の場合 […]

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