お家でリハビリ2「とにかく動きましょう」

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病院を退院してからの自宅でのリハビリテーションのことを書いているシリーズです。どんなことを自宅ですればよいのでしょうか?自宅では病院のように、毎日毎日リハビリを受けるということはできません。これは制度的にもマンパワー的にも難しいのが今の日本の状況なのです。だから、在宅でのリハビリは自分でできることを少しずつ繰り返していくことが重要になるんですよ。

この記事については、作業療法士としての個人的主観をまとめているものです。科学的根拠に基づいているわけではありません。当然ながらここに掲載していることにあてはまらない場合もあるということをご理解ください。全ての疾病、障害をお持ちの方に対して該当する訳ではありません。免責事項をご理解の上お読みください


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出来ることをするのがリハビリ

訪問リハビリテーションの業界に関わるようになって10年が経過します。
車いすの生活をしている利用者さんであっても、訪問の時の様子でなんとなくその方の生活リズムといいますか、自宅でのリハビリの頑張り具合がわかることがあります。

私が訪問した際に、

パジャマを着ているかどうか?

よく観察しています。すべての利用者さんに共通する訳ではありませんが、朝起きてから普段着に着替える習慣をお持ちの利用者さんはリハビリテーションに対しても積極的な方が多い印象です。

逆に、訪問の時にパジャマを着たままで着替えをしていない方はリハビリテーションには協力的でも受身的なパターンの方が多いように思います。

患者さんとお話をして感じることは

  • 簡単なことでも自分のことはできるだけ自分でする
  • 訪問リハビリとかデイケアだけをがんばるのではなく、普段の生活でもなるべく動く

こういったことが重要になってきます。

専門家だけがリハビリではない

病院で自宅された方の不安は

病院では毎日リハビリを受けていたのに、自宅ではほとんどリハビリを受けられない

っていうことだと思います。だから、訪問リハビリを利用したり、デイケアやデイサービスを利用したりする方も多いと思います。
しかし、そういったサービスを利用しても、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方のマンツーマンのリハビリテーションを受けることができるのは、長くても1時間程度であって、毎日利用することはないともいます。

じゃあ、病院で毎日リハビリテーションを受けていたかたが、退院してリハビリテーションの時間が激減したからといって、身体の状態が急激に悪化するかというと、私の経験ではあまりそのようなことはありません。退院時の状態を維持できていたり、時間をかけて少しずつ向上す場合もあります。

退院して5年、10年と時間が経過すれば年齢的な問題で徐々に状態が変化することはありますが、それらは老化の影響もありますので避けることはできません。

しかし、退院してリハビリテーションの時間が減る事だけで急激に身体の状態が悪化することはないように思います。

リハビリテーションというのはマンツーマンで行うものだけでなく、生活することそのものが重要なのだと考えています。

前述のように、朝起きたらパジャマから普段着に着替える。このような事を毎日毎日繰り返すだけでも、体の状態にいい影響を与えると思います。

専門家のリハビリテーションを毎日1時間受けていても、残りの23時間の生活でじ―――っと何もしなければ少しずつ状態は悪くなることもあります。

自分でできることはなるべく自分でする

このことが退院後のリハビリテーションでは非常に重要になってきます。

体を動かすことが大事なんですよ。

ベッドの上でも車いすでもできる

手を動かす、足踏みをする、家族と一緒に車いすで外出する、何でもいいので、自分で少し体を動かすことが大事です。短い時間でも構いませんので、なるべく毎日継続する、疲れたときはときどき休んでもいいでしょう。

ちょっとの運動でもよいので、継続することが大事なのです。運動する、体を動かす、自分で着替える、そういった習慣を身につけることが、自宅でのリハビリテーションでは重要になってきます。

ベッドの上で体を動かす、車いすに座って体操する、何でもいいんですよ。疲れない程度のマイペース。

体を動かすことが生活の一部になるような取り組みが大事です。自主トレをすることが気が大事なのではありません。

掃除をする、洗濯をする、着替える、トイレに行く、体操をする、1人で食べてみる、何でもかまいません習慣にできることで無理なくできることを少しずつ見つけてみてください。

【リハビリや看護関係の方へ】
自宅でのリハビリテーションというものは、理学療法士や作業療法士のような専門家だけが行うものではありません。普段の生活の中に何か体を動かすような習慣を身につけることが状態の維持には重要になってきます。特殊なことでなくてもかまいません、利用者さんの状態に応じた何かを見つけることが在宅リハビリの基本だと思います。

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