HOME & AWAY のこと

病院のリハビリテーションサービスと訪問とで一番違うこと、それはやっぱり「場所」ではないでしょうか?リハビリの中身も違うとは思うのですが、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士などのセラピストってもともとは病院や施設で働いていることが多いので、外に出てリハビリテーションサービスを提供することがあまりありません。そのことが病院との違いの大きなポイントだと思います。

病院のリハビリ

病院というのは患者さんやその家族にとっては完全にAwayですよね、逆にセラピストにとってはHomeとなります。そんな風に考えたことがありますか? 患者さんや家族さんって意外と我慢してるんですよ。リハビリの内容や担当者のこと病棟でのこといろんなことで不満ってあるんですよね。

でもそれを口に出してなかなかいえないんです。口に出してしまうと「では、違う病院に転院してください」ってなるかもしれないからです。病院のスタッフはセラピストであれ相談員であれ医師、看護師に至るまですべて病院側の人間ですからね、なかなか相談しにくいんですよ。

リハビリの仕事って特殊なんです

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士として病院などで働いている方の中には「私はきちんと患者さんや家族さんの声に耳を傾けている」「困りごとや悩み事の相談をされている」だから大丈夫と思っている方もいらっしゃるでしょう。相談されたり、悩みを聞かされたりすることが、相手の方から信頼されていることにはならないんですよ。

セラピストの仕事って特殊なんです。病院だと長くて1時間くらいはリハビリサービスを提供することで関わりますよね。利用者さんと1時間みっちりマンツーマンで関わることのできる医療職って他にはありません。

看護師さんは24時間対象者と関わりますがそれはチームで対応しており、一人の看護師さんが対象者の方にマンツーマンで一時間もつきっきりという事はありません。看護師さんが一人の患者さんにつきっきりなんてことをしてたら上司に叱られますよ。

その点マンツーマンで関わっているセラピストとはゆっくり話できる時間があります。必然的にセラピストの方とお話しする時間も増えてくる。だから患者さんや家族さんは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の皆さんに相談するんです。

選択されて相談しているのではなくて「消去法」で残ったのがセラピストなんです。もしくは個別に話を聞いてくれる時間を確保しやすいからなんですよ。本当に良い意味での「セラピストー患者」関係築いて相談してくる場合もあると思うのですが、消去法で残る場合もあると思うんですよね。

だからこ「相談される」ことが信頼されていることとイコールではないと思ってほしいんです。勘違いしたらあかんのです。それに比べると、訪問リハビリテーションは利用者さんにとってはHOMEなわけですよね。

相手のホームでの仕事

けっこう本音でいろんなこと話してくれます。介護保険を利用されている方の場合、必ずケアマネージャーさんという第三者がかかわることになります。訪問を提供している事業所と、ケアマネの事業所が異なっていることも多いんですよね。

そうすると、入院とは異なり、セラピストへの不満があった場合に当事者ではなく第3者であるケアマネに訴えることが出来ます。私も経験があるのですが、利用者さんやケアマネさんから担当変更希望の連絡が入ったります。変更の理由はいろいろあるのですが、真摯に受け止めて対応しております。

病院のリハビリテーションの延長のような気分で訪問リハビリに関わっていると、びっくりすることになりますよ。

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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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