「歩けるからもう大丈夫!」訪問リハビリ終了

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状態が改善したから訪問リハビリを終了することになるケースよりも、入院や状態悪化でリハビリを終了することになるケースの方が多い。今年初めてリハビリを円満終了するケースが出たので書いてみた。


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こんな感じのケースです

11月から訪問で関わるようになった90代のおばあちゃん。

退院当初は屋内は歩行器歩行、屋外には出たことがない。デイサービスには行きたくないってことで、ケアマネジャーさんを通じて訪問看護と訪問リハビリの依頼が入りました。

看護師さんの訪問は主に入浴介助。リハビリでの依頼は体力の向上と歩行能力の改善。

作業療法士としての関わり

正直に書くと、作業療法士としてこのおばあちゃんに具体的に何かしたということはないんです。

退院時に歩行器導入して自宅に戻っているのですが、一緒に歩いてみるとバランスもよく歩行器は必要なさそう。

屋外も元々シルバーカー使っていたということだったので、一緒にシルバーカーで外に行ってみると歩けた。

じゃあ、何で訪問リハビリが必要なのかというと

  • 歩くことに対して自信がない
  • 同居している家族もこのままでいいのか不安

わかりやすく言うとほっといたら悪くなるんとちゃうか?っていう漠然とした不安があるって感じ。

週1回の訪問でしたこと

片足立ちとか、自宅でできそうな自主トレとかを家族の前で一緒におばあちゃんと実践。

横歩きとか後歩きとか、普段やらなさそうなことを家族の前でやってもらってバランスが悪くないことを説明。

訪問の度に毎回毎回、『シルバーカーで散歩することが一番の自主トレですよ。疲れが出ない範囲で歩いてみましょう』と説明。

訪問したらまず
「この1週間はどれくらい散歩しましたか?」

って確認。

最初の1ヶ月は全然散歩してなかったんだけど、お正月に散歩行ってからは、お天気が良ければ2日に1回は30分くらいを散歩するようになったと報告してもらえるようになった。

1月の末頃になっても定期的に散歩に出かけていることを確認できました。

終了の方向で検討

定期的に散歩ができるようになったことで、家族の不安も軽減。

そこで、散歩が継続できるならこれ以上訪問リハビリは必要ないということを伝える。

看護師の訪問は継続予定なので、歩行や運動状態が悪化したら同僚看護師を通じて連絡してもらえたらすぐに対応するということも伝えました。

すると家族がケアマネジャーさんと相談して訪問リハビリは終了するってことになりました。

本人と家族の不安を軽減したことが、リハビリ終了につながったと思われるケースでした。

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