雑誌や育児書の発達指標を気にしすぎないで!

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今の世の中、育児書や育児雑誌はもとより、ネットで検索したら赤ちゃんや育児、子育ての情報があちこちにあふれている。確かにそこに書かれている情報は参考になるけど、それに振り回されている人も多いのでちょっと書いてみた。

※このコラムは作業療法士としての私個人の見解であります。このコラムをお読みの方の育児に責任を果たすことは出来ません。発達の遅れが心配な場合は最寄りの保健所・保健センター、小児科医にご相談ください

私のこと

大人や子供のリハビリテーションをする作業療法士という仕事をしています。普段はバイクに乗って利用者さんのお家を訪問してリハビリしてます。

月1回位の頻度で地元の保健所の保健師さんと一緒に、在宅療養中の障害のある子供さんのおうちに行って身の回りのことの指導したり、相談対応したりしています。

すると、特に障害があったり何かの病気という訳ではないけど、
自分の子供の発育に疑問をもって悩んでいるお母さんからの相談を受けることがあります。

専門家から見れば大したことないことでも、初めて赤ちゃんを生んで、初めての子育てで不安一杯のお母さんにとっては、ちょっとした我が子の状態が一大事になってしまったりするんです。

だけど、それを相談することもできずに悩んでいるお母さんが多いことを、保健師さんから聞いたり、保育園の保育士さんから聞いたりして知りました。

保育園に出向いて相談のることもあります。

そこで感じたことを書いてみました。

検索、さらに雑誌、育児書で調べるけど・・・

そこに書かれてあることがすべて正しいとは限らない。自分が信じたい情報ばかり集めたりして正しい情報や知識が入らない人もいる。

ネットにはほんとのこともあれば怪しい情報もあふれている。調べるなら、情報は客観的に見る努力をして欲しい。

ネットは疑問を気軽に調べることができるツールです。気軽にできるからこそ、その情報の真贋については吟味するスタンスを持ってほしい。

発達の指標のこと

リハビリや看護の学校でも赤ちゃんの発達については講義をします。

そこでは発達、発育の目安としてこんなことを教えます。

  • 生後3ヶ月      定頸(首がすわる)
  • 生後6ヶ月(半年)  お座りや寝返りができるようになる
  • 生後9か月      四つ這いや膝立ち、つかまり立ちができるようになる
  • 1歳          歩き始める

育児書や赤ちゃん雑誌にもこれくらいの目安が書かれています。

だから、これくらいの月齢になってもそこに書かれているような運動や動作が出来ないと、不安になって保健所に電話をしたり、悩んだり、ネットで検索したりするようになります。

だけどこれはあくまでも平均的な目安なんです。学校の試験の平均点と同じで、みんなが同じ点数を取るわけではなくて、ばらつきがあるのです。駆けっこが早い子もいれば遅い子もいるのと同じなんです。

だけど、第1子で初めての子育てだと、そんな風に考えることができないんですよね。

生後2か月で首が座る子もいれば、首が座ってくるのに5カ月かかる赤ちゃんもいます。

私が指導したケースでは、1歳9か月くらいで歩き始めた子供さんもいます。その後何の問題もなく成長しています。特に歩き始めはばらつきが多いように思います。生後10か月くらいで歩き始める子もいれば、1歳4か月くらいで歩き始める子もいます。

「〇〇ヶ月、〇〇才で〇〇ができるようになる」

っていうのはぴったりとその日にできるようになりますよってことではありません、多少前後します。

私は専門家として赤ちゃんの評価をする時には、目安となる動作が出来ていなくても、その動作や運動が行えるような体の状態にあるかどうか、その動作を行うための準備が整っているかどうかって視点で評価しています。体がきちんと準備状態になっていれば多少発育に遅れがあっても次の動作を獲得していきます。

でもやっぱり不安なんですよね

ネットで検索しても不安は解消されませんよ。

自分の調べている事柄にピッタリと同じ情報があるとは限りませんからね。

ネットよりも専門家に相談しよう

ちょっと気なるってくらいならネットや育児書で調べてもいいと思います。

だけど、どーしても不安で不安でたまらないなら、小児科を受診するとか、地元の保健所や保健センターの保健師さんに相談してみましょう。発育検診の時などを利用して相談してみるのもいいかもしれません。

ネットで調べるよりは、人間相手に相談するほうが聞きたいことを聞けていいと思います。

不安の解消にネットは役に立ちます。だけど、ネットだけで解決しないこともあります。そんな時に頼りになる人を探せるように、いろんな人とリアルコミュニケーションをとっているほうが役に立つことがあります。

子どもの運動発達に不安があるお母さんのための運動や動作の観察のポイント1

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