横から口を出す勇気==事業所内連係のこと==

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2019年11月17日追記

老人保健施設やデイケアやデイサービス、訪問看護ステーションなど複数のサービスを提供している事業所では、スタッフルームや事務室で他職種と一緒に過ごす時間が多いと思います。そこで、上手に会話に加わることが連携の基本になるってことを書いてみました。

自分の仕事だけしていればいいの?

私の勤務先の訪問看護ステーションは現在3ヵ所。そのうちの2か所は複数の事業を展開しており同じ事務所内に

  • ケアマネジャー(居宅介護支援)
  • ヘルパー(訪問介護)
  • 福祉用品レンタル
  • 事務員

他のサービスを提供担当している職員がいます。そんなに大きな事務所ではないので、普段からよく話したりしています。

当然ながら、同じ事業所内で同じ利用者さんを担当している他職種もいます。同じ利用者さんを担当している場合は昼休みとかによく情報交換として最近の様子などをお互いに報告し合ったり、目標について意見交換したりしています。

だけど、自分の担当ではない利用者さんのことはどうしていますか?

この2か所の訪問看護ステーションではリハビリ職は作業療法士の私一人のみ。だから、私が担当していない利用者さんはたくさんいます。その利用者さんのことについて全く関わらなくていいのかって言うとそんなことはないと思います。

担当でない利用者さんでも気になる

事務所でカルテを書いていると、近くのテーブルで看護師さんが僕の担当ではない利用者さんの話をしています。

最近、拘縮がひどくなってきて股関節が固い。オムツ交換とか処置をしようとしてもなかなか足が広げられない

こんなこと聞いたらそのままにはできないよ。思わず横から口を出します。

「全く動きませんか? 無理に下肢を伸ばすのではなく、側臥位にしてみたり、一旦股関節と膝関節をしっかり屈曲させてみてから左右に広げたりできませんか?」

「必要なら空き時間に合わせて訪問しますよ」

ってな感じで、看護師さんと担当ではないけど利用者さんのミニカンファレンスをしたりします。

いつでもまわりの会話には敏感に

週1回の非常勤で、その職場の勤務日数が少なくてもそれぞれの事業所でちょっと話題の利用者さんとか、難渋ケースの利用者さんのことってわかります。

  • スタッフの間でよく名前が出る
  • スタッフ用の連絡簿などによく名前が出てくる
  • 多職種がよく話題にしている

ちょっとまわりの会話にアンテナを張っていれば週1回でも、今この事業所で話題の利用者さんは誰かなんてけっこうわかります。

そんな感じで、ちょっと他のスタッフの会話に耳を傾ける習慣を持っていれば、もしかしたら作業療法士として、リハビリスタッフとして関わったほうが良い利用者さんがいるのではないかってことに気が付くんですよ。

横から口を出す勇気も必要

こんなこと言ったら生意気だって思われるんじゃあないかな?

そんな弱気なことを言ってたら、複数の職種が勤務する事業所のメリットを活かすことはできません。

色んなサービスを提供するために、色んな職種のスタッフがいるからこそできることってたくさんあると思うんですよね。

リハビリテーションスタッフとして、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方が、自分の担当の利用者さんだけに関わっていれば大きな問題はないのでしょうけど、協業、チームとしてのメリットは非常に小さい。

自分の担当していない利用者さんのことも一緒に考える、勇気を出して担当ではない利用者さんのことに口を出すことも必要なんですよ。

バラバラに仕事をするのではなく、多職種が在籍しているメリットを発揮するには横から口を出すしかないのです。

少数派だからこそ横から口を出す

勤務先ではリハビリスタッフは作業療法士の私だけ。

もし私が担当している利用者さんのことだけしていれば、私の影響力は私の利用者さんだけにしか及びません。

だけど私が、自分の担当していない利用者さんのことにも口を出すことができれば、私の作業療法士としての影響力は担当していない利用者さんにも及ぼすことがあるのです。

特に少数派のリハビリスタッフだからこそ積極的に横から口を出してほしい。

普段からのコミュニケーションが重要

横から口を出すことに抵抗を感じる

そういう意見はよく聞きます。だけどそれって、普段から他職種の方とうまくコミュニケーションを取れていないから横から口を出すことに抵抗を感じるのではないでしょうか?

普段から積極的に他職種とコミュニケーションをとっていれば、横から口を出してトラブルになることは少ないと思う。

自分が担当していなくても、自分が意見を出すことで利用者さんの状況か改善することはあるのです。

それを実現するには、積極的に他職種とコミュニケーションをとることです。

少数派のリハビリテーション職がその職場で認められるためにも積極的にコミュニケーションとりましょう。

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