ままごとトントンとブロックの分析

作業療法士なら小児のリハビリテーションのアクティビティーとして「ままごとトントン」や「ブロック」を使うこともあると思います。私も時々使っていますが、何となく選んで使っているなら、しっかりと考えてから選んだ方がいいですよってことを書いてみた。リハビリの学生さんが子どものリハビリテーションでおもちゃの選択に困ったら参考にしてね。


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こんな違いがあるんですよ

ここで言うままごとトントンは野菜とかパンの形をしたものが2分割されていてマジックテープでくっついているおもちゃのことです。包丁で切ったり、またくっつけたりして遊びます。

ブロックは、おもちゃの定番のブロック、直方体のやつね。

どちらも、くっつけたり、バラシたりできるおもちゃなので両手動作へのアプローチや手指の協調性の改善を目標にして小児のリハビリテーションで用いることが多いと思います。何となく両手で使うからって、適当に選んでいる人も多いのではないですか?でもけっこう違うのですよ。

見た目、視覚的要素

ままごとトントンは、かなり実物に近いですよね。野菜とか肉とかお惣菜とか、パッと見てそれが何かってことがすぐにわかりますよね。小さな子供にとっては結構大事です。

視覚的に見て想像を膨らますことが難しいような年齢の場合、視覚的に見てそれが何かってことがパッとわかるほうが遊び方を工夫しやすくなります。

それに比べるとブロックは、色こそついているものの直方体ですからね。それを見て何かって思いつくことはあまりない。最近のブロックは進化しているのでいくつか組み合わせるとイメージできるものが仕上がりますが、単体ではちょっと難しい。

むしろ、想像力を膨らませながら作り上げていくのがブロックなんですよね。いわゆる見立て遊び。

ブロックっていうのは、複数のブロックをつなぎ合わせて「武器」を作ったり「お城」を作ったりしますが、そのものではないですよね。そんな風に見えるように似たように作るって感じですよね。目的にものに見立てて作るんですよね。

この見立て機能が十分あればブロックも楽しめる課題になります。そうでなければ、ままごとトントンの方が楽しめると思います。

分解の仕方とくっつけ方

ままごとトントンは、マジックテープでくっついたり剥がしたりするおもちゃ。だから、向きが違っていても、多少ずれていてもマジックテープの「オス」「メス」が少しでも触れ合えばくっつきます。

剥がしたりくっつけたりするときも、ねじったり引っ張ったりしても外せますよね。手指の協調性や運動能力が低くてもそこそこ遊べちゃうのです。

ブロックの場合は、つなげるブロックの向きがきちんと合わないと組み合わせることができません。そのためには、持ち方や向きのコントロールがある程度できるだけの、上肢や手指の運動能力が必要になります。

使い分けることが必要

くっついたり剥がせたりするからといって、適当に選択するのは間違い。

  • 手指や手関節の運動機能
  • 視覚的イメージの関係
  • 遊びの発展性

等の視点で使い分ける必要があります。

私は訪問リハビリに関わっていますが、小さい子供であればたいてい両方のおもちゃが家庭にはあります。だからといって安易に選択すべきではない。

その子供さんの現時点の能力、これから獲得させて伸ばしたい能力を考えて選択する必要があります。

私の個人的見解では、ブロックの方が課題としての難易度は高いように思います。

子供さんの能力に応じた選択は難しいけど参考になれば幸いです。

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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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