【リハビリ】動的な座位のバランスのこと

座位のバランスっていうと何となくイメージすることが難しいって方もいるかな?座ってるから静的って感じだし、テーブル使っているとさらに安定感良くなるからバランス能力の低い方でも安定するしね。
でも、訪問リハビリの現場で経験するのは「動的な座位バランス」の必要性だ。そんなことを書いてみた。


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こんな場面で動的な座位バランスが必要です

動的な座位バランスって聞いてもイメージ難しいですか?

病院でのリハビリテーションの場面だと、ベッド上端座位で更衣するときにバランスが安定しているとか、不安定だと車いすで着替えましょうっていうことくらいしかイメージできないのではないかな?

ふらふらして転倒しないで着替えるみたいなイメージ?

でも、在宅で生活している方にとって動的な座位バランスっていうのはそんな場面だけではないんですよ。

お風呂でバスボードを使う

入浴の時に、またぎ動作が難しい利用者さんの場合は浴槽にバスボードを置いて使うことを指導することが多いですよね。

この時に

浴槽の上にバスボードおいて、そこに座って、片足ずつまたぐと入りやすくなりますよ

って感じだけで指導を終えてしまう理学療法士や作業療法士も多いのではないでしょうか?大変無責任な指導です。

だって、浴槽をまたぎにくいってことは下肢の可動域にも問題あるかもしれないけど、バランスも良くないってことですよね。だから、わざわざ『座位』っていう安定しやすい姿勢で浴槽に入るようにするんでしょう?

それなのに、口頭指導だけしかしないってことは問題だ。

バスボードを使うときに問題になるのは

  • またぐ動作
  • またぎながら体の向きを変える動作
  • お尻をずらして、足底を浴槽の底に着地させる動作

これだけのことを座位のままで行わないといけない。

とてもじゃないけど、口頭指導だけで出来るようになるとは思えない。

座ったまま体の向きを変える

食卓テーブルで食事をとったりしてから、移動するような場面。

まっすぐ椅子から立ち上がって、椅子を後ろにやって向きを変えるなんてことはあまりしない。

座っている椅子から、片足を一歩外側に踏み出して、立ち上がりながら椅子を下げつつ体の向きを変えてテーブルに対して90度くらい体の向きを変えてから歩き始める。

けっして、立ってから向きを変えるなんてことはしない。立ち上がりながら向きを変えることの方が多いと思う。

この
坐っているときにすでに椅子の上で体の向きやお尻の位置ををずらしておく

っていう動作はいろんな場面で使う。

  • テーブルから立ち上がる
  • バスボードで向きを変える
  • 上がり框で椅子に座って靴の着脱をしてから行きたい方向に体を向ける

椅子の上でちょっともぞもぞして体の向きを変える場面っていうのは案外多い。だからこそ動的な座位バランスが要求される。

こんな練習をしています

椅子の上で向きを変える
まずは肘おきのない背もたれのある椅子で行う。

バランスが悪ければ背もたれにもたれたり、背もたれをつかんだり小脇に挟んだりしながら、座ったまま体の向きというかお尻の向きを変えて90度いす上で回転する。

上手になってきたら、背もたれのない椅子で行う。

バスボードで浴槽内に着地するために
バスボードを使って浴槽をまたぐことができても、足底を浴槽に着けるときにうまく着地できずに足を滑らせてしまう高齢者は多い。

だから、足が滑らないように浴槽に吸盤付きのマットを敷いたりすることもある。

そんな時は、電動ベッドに端座位をとってもらう。その状態で足が床面から離れるまでベッドの高さを上げる。

そんな姿勢から、ちょっとずつお尻を前方にずらしてつま先から順に足底がつくようにして、最終的にはベッドにお尻をつけた状態で立位になる。

ベッドを高くすることで、お尻をずらして立位をとるっていうバランスの練習ができる。

バスボードでのまたぎ動作のために
車いすでも普通の椅子でも構わないので、ベッドに向かって利用者さんに座ってもらう。

ベッドに向かい合って座る状態から、両足をベッドに上に挙げて長坐位をとる。座面と同じ高さまで足を持ち上げることができないとバスボードを使って浴槽をまたぐことはできない。

だから、ベッドに足がのせられるようにならないってことはバスボード使うのは難しいってことだ。

座ったまま向きを変えたり動いたりするっていう動作は、在宅の日常生活場面では多用する。だから、訪問リハビリではいろいろ工夫しながらその練習を積極的に行う。

そうすると、利用者さんの活動の幅を広げることができる。

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