医療や介護領域での「連携」の基本的なこと

連携については当ブログでも多数記事を書いているし、10年以上前から研修会などで機会をいただくたびに伝えている。だけど十分に浸透しているとは感じられない。そこで、やまだリハビリテーション研究所でいつも伝えている連携の基本的なことについて改めて書いてみた。


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連携の基本的な考え

連携とかチームアプローチとかを実践するのは、対象者(患者さんとか利用者さん)に対して利益があるからです。

1人で関わるより、特定の職種のみで頑張るより、複数で関わり、多職種で関わり、多事業所で連携するほうが対象者の方が受け取ることのできる利益が大きいからです。

ここでは「利益」と表現していますが、メリット、効果、成果そんな風なものをまとめて「利益」と表します。

だから、

「他職種が協力的でないから連携がうまくいかない」

「自分ばっかり動いている、なんか損している気分」

っていうような、連携がうまくいかないことを他人のせいにしたり、自分が損をしているように感じるのは連携の方向性が間違っていると思います。

損得勘定やgive&takeみたいな考え方では連携というものはうまくいきません。

連携の最大の目的は、対象者に利益があるかどうかということなんです。

その副産物というか2次的なものとして、スタッフ間の信頼が高まるとか、他職種のことを理解できるとか、ネットワークが広がったり構築されたりするっていうものが生まれるのです。

giveを5回してtakeが1度もなければ、give10回してみないといけないんだと思います。そこであきらめてしまえば、連携できない。

連携ができなければ対象者の方が受け取る利益はなくなってしまうのです。

効果的な連携に必要なポイント

研修会でお伝えしている、連携を効果的に進めるのに必要なポイントが5つあります。

  • 共通の目的があること
  • 共通の言語で伝えること
  • 相手のことを理解すること
  • 連携することにメリット(効果)があること
  • 相手のことを察する能力があること

ここでいう「相手」っていうのは連携するときの相手側、つまり他事業所のスタッフや他職種のことを指しています。

連携することにメリットがある

これは、「私」と連携することで相手側にメリットが生じるっていうことを指します。

「私」もしくは「私が所属している事業所」に魅力があれば、相手側は積極的に連携してくれると考えています。

一緒に何かをする時に、疲れる、意図が通じない相手とは連携したくないものです。

「私」に魅力があれば自然と連携はスムースにいくものなのです。

相手のことを察する能力

実はこれは、最近連携に必要なポイントとして伝えていることです。訪問系のスタッフに指摘されたので加えました。

「私」が必要と思っていることを無理やり押し付けて連携する人ってたまにいますよね。

「連携の押し売り」みたいなこと。

カンファレンスとかリハビリ会議とかで、他事業所や他職種が求めていることを伝えるのではなく、自分が伝えたいことだけを伝えて連携した気分になっている「押し売り連携」「押しつけ連携」っていうのは真の連携ではないのです。

相手側がどんなことを望んでいるのか?

どんなことを期待されているのか?

そんなことを察する能力が連携には必要になってきます。

連携することの効果

連携ができているってことは、情報をしっかりと共有できているってことです。

自分だけでなく、他の人も知ってくれている。

うまくいっていることも、うまくいっていないことも、いろんなことを他の人と共有することができれば、仕事のストレスが少し減るような気がします。

  • 不安の共有
  • 責任の分散

ってことも連携の効果だと思います。

自分一人で抱えこむのではなく、みんなで取り組む。

1人で悩んでしまいがちな、訪問業務。そんな不安を少しでも他者と共有することができればちょっと安心して訪問できると思うのですよね。

連携することの利益は対象者の人が受け取るのですが、それにまつわる副次的な利益を担当者は得ることができるのです。

だから連携はやめられないのです。

こんな連携のお話を具体的に聞いてみたい方は、研修会や勉強会におよびください。喜んでお話させていただきます。
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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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