評価・推測・事実のこと

検索シリーズを続けている。「分析 推測 事実」っという言葉で検索されてました。検索では「分析」ってなっていたのですが、リハビリテーションコラムなので、分析を「評価」に置き換えて書いてみます。


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「分析 推測 事実」って単語でたどり着く僕のコラムはたぶんこれ。

評価のこと「事実と推測の違いを区別する」

2013年の9月に学生さん向けに書いた記事ですね。

このコラムに書いてあることの骨子は、今でも養成校の学生さんの講義に必ず入れている内容ですね。

評価実習とか、長期実習などでは「事実」と「推測」を混同している人が多い。

「事実」と「推測」

ここで言う「事実」っていうのは

観察や面接なども含めて、自分で行った情報収集や評価等を通じて把握できた事柄

を指しています。関節可動域の測定とか筋力検査とか、手技のうまい下手はともかくとして自分で実践して評価した結果です。

でもね、例えば食事動作場面を観察していて

「コップを上手に持てない」

っていう場面での事実というのは「コップを持てない」ってことだけであって、その原因が筋力低下なのか可動域不足なのか、複合的要因なのかってことはわからない。この場面で検討している原因っていうのすべて「推測」な訳だ。

だから、その「推測」を確認するために、さらに評価を追加して実践する。そうして新たな事実をレポートに書く加えることで、「コップの持てない原因」を追究することになる。

「ADLの介助量が多くて家族さん大変だろうな」

っていうことをレポートに書いている学生もいるけど、これは推測だ!

家族がホントに大変と思っているかどうかなんて家族にインタビューしないとわからない。家族にインタビューして「大変です」って言ったら事実になるわけだけど、聞いていないなら推測。

事実と推測を区別する

どれが事実で、どれが推測なのかをきっちり分けて物事を考える習慣を身につけてほしい。

これができないと、いつの間にか推測していることを事実と思い込んでしまったりすることもある。

経験を重ねれば重ねるほど、レベルの高い推測や予測をすることができるようになるので、評価期間が短くなったり、推測が高確率で事実とマッチしていたりすることもある。

だけど、それでも「推測」は「推測」であって事実ではないんですよ。

だから区別して考える必要はある。

クレームやトラブルの処理も事実を把握することが必要

医療現場では、クレームやトラブルはつきもの。だけどその処理の過程でも事実を把握しておく必要がある。

本人さんや家族さんからのクレームなどを聞き取るときに必要なのは

訴えはきちんと聞き取ること。だけど、訴えがすべて真実とは限らないから、他の側面からその中身を確認する必要がある

ってことだ。

本人さんや家族さんの訴えの中には「事実」と「推測」が混同していることもある。主観的意見と客観的意見がまじりあった状態であるってことね。だから、訴えをすべてうのみにするのではなく、整理して、他のスタッフや関係者からも聞き取りをして、正確な「事実」を把握する必要がある。

結局その現場にいなかった第3者としては完全な事実を知ることはできない。

だけど、いろいろ調査して聞き取りをすることで第3者であってもかなり事実に近い「推測」をすることは可能だ。

だけど、それはあくまでも「推測」であるってことを頭において、その後のトラブルを処理する必要がある。

医療系の管理職は、このあたりの教育が十分ではなく、経験年数だけで管理職をやっている人も多いから「事実」と「推測」を混同したままトラブル処理をして後でさらにトラブルが大きくなることも少なくない。

しっかりと、判断するためにはきっちりと情報収集するっていうのは現場のスタッフにとっても鉄則だ。
  
  

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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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