加算をとるのはガメツイ「金儲け主義」なのか?

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生活行為向上リハビリテーション実施加算、リハマネ加算2などリハビリテーションに関する加算については、ケアマネジャーの理解を得にくい場合がある。「金儲け」をしているつもりはないのですが、なんだかそんな風に思われているってことを書いてみた。


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加算の仕組み

加算そのものを作ったのは、国というか厚労省なんだ。リハビリテーション専門職や、通所リハ事業所や訪問リハ事業所など加算の算定に関わるスタッフが勝手に加算を算定するのではない。

決められたルールにのっとって事業所の運営をしている。

加算を算定するだけ算定して、その加算に見合う何のサービスも提供していないのであれば、それは「がめつい」のではなくて不正請求だ。

診療報酬にも介護報酬にもいろんな加算があって、事業所の運営スタイルに合わせて必要な加算を算定する。

加算をとると事業所の収益につながる。だからといってそれが「金儲け主義」っていわれるなら、介護報酬や診療報酬で事業運営なんてできない。

僕たちはボランティアとか無料の奉仕をしているわけじゃあないからね。

リハビリ系の加算

とくに、通所リハ事業所で算定できる

  • リハマネ加算2
  • 生活行為向上リハビリテーション実施加算


この二つは合わせると3000単位となるので、かなり大きい。だから「金儲け」っなるのかな?

だけど、この加算のハードルというか算定要件はかなり厳しい。実施しなければならないことも多く、そのために人員を確保するとなるとその分の人件費が必要になる。

また、算定要件を満たすには施設の外に出ることが必要になってくるので、そのために人員を割く必要がある。

だから、加算を算定することが「がめつい金儲け」になることはない。

算定しないリハビリ職

リハビリテーション専門職にも加算の算定に協力的でなかったり、否定的なスタッフはいるようだ。

自分たちの職務の対価として加算が設定されている。

とくに生活行為向上リハビリテーション実施加算はリハビリテーション専門職が「活動と参加」に積極的に関わる事を問われている加算だ。

それを算定しないってことは、リハビリテーション専門職が「活動と参加」に関わらないってことを宣言しているようなものだ

苦労が多い算定要件だし、「金儲け」っていわれるかもしれないけど、それを超えるだけの成果を達成することで、地域のケアマネさんたちから信頼を得るようになった事業所も出てきている。

他職種はともかく、リハビリテーション専門職はこの加算の算定を真剣に考えるべきだ。

  
  
どの事業所も算定しないような加算は次の改定でなくなるよ。

そうして、リハビリテーション専門職は「活動と参加」を放棄するって思われる。そうなってしまいそうな現状に非常に強い危機感を感じている。

こんなことを不定期連載でマガジンに書いています。
2018年同時改定に向けてリハビリ専門職がすべきこと
  
  

コメント

  1. 匿名 より:

    うちの事業所は私が就労するまでとある学校の先生が管理されてました。加算の算定なんて考える必要がない所謂「先生」でした。1人に1時間かけて20分で報告するからリハの効果が割りまして評価される。必要と思う人にどれだけでも時間かけることがセラピストとしての心意気だと言われてました(内容は少し色着けてますが)。だから1人20単位で週108の話をしても上の空で、自分が管理始めたら年間1000万円近く売り上げが上がりました。それで在宅復帰率50%以上は保てたのは1時間もかけるリハではなくその余った時間を他部署との連携にあてたからです。ただセラピストにはそれが口八丁手八丁にうつるようです。中にはストップウォッチで20分を測るものまでいてなかなかこの業界はかわらないんだなと(異業種参入組なので)…内部から金儲け主義は理想ではないといわれたときは暗澹たる思いでした。

    • 苦労多いですね。

      他部署との連携でリハビリテーションを効率的に行うっていうのは、地域リハビリテーションでは重要だと思います。なんせリハ職は地域では少ないですからね。

      匿名さんのスタイルが職場で受け入れられないのは残念なことですね。

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