「超重症児の支援の課題」 小児の訪問看護・リハビリのこと 

超重症児って言葉を聞いたことがありますか?新聞や報道などでは全国に約7000人~9000人ほどいるようです。色々なところで参照されている日本小児科学会の調査でもそれくらいの推計ですね。医療機器の進歩などにより、超重症児でも在宅で生活する子供がいます。そういった子供たちのサポートを皆さんが勤務している、訪問看護や訪問リハビリで行っていますか?


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制度の壁がある訪問看護での支援

超重症児のように介護保険ではなく医療保険で訪問看護を利用する場合、基本的には1人の利用者さんに対して1つの訪問看護ステーションしか関わることができません。疾患の種類によっては複数の事業所がかかわることのできるのですが、該当しない場合は1事業所しか関われません。

超重症児では人工呼吸器を利用している方も多く、人工呼吸器を利用していれば複数の事業所がかかわることができます。

1つの訪問看護ステーションに看護師だけではなく、リハビリに対応できる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が在籍していれば1つの事業所しか関わることができなくても問題ないのですが、訪問看護ステーションにリハビリスタッフが在籍している事業所は少ないので、超重症児が看護だけでなく、リハビリも必要だとなるとこの、1か所の訪問看護しか関わることができないということがネックになります。ここの記事にも同じようなことを書いています。

看護師とリハビリの協業

でも、超重症児の在宅での支援を考えると看護師とリハビリスタッフの協業が必要になるケースのほうが多いんですよね。2か所の訪問看護ステーションがかかわれる場合はなんとかなりますが、1ヶ所しか関われない場合は看護とリハビリの両方の支援が受けられないことが多くなります。

超重症児の場合

看護師が、病状変化への対応や、バイタルの確認や医療的処置などの対応や家族支援を
リハビリスタッフが、リハビリ、拘縮予防やADL支援や家族支援を

それぞれ担当することが理想なのではないかと考えています。しかしリハビリ職が在籍しない訪問看護ステーションも多いことからこのようなサポートが不十分になることもあるようです。

1ヶ所でも支援できるスタイルの確立

複数事業所が関わることが難しい現実を嘆くよりは、現行の制度でも超重症児を支援するスタイルを構築するほうが現実的だと思います。具体的には

1、訪問看護ステーションが理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を雇用する
2、リハビリについては、病院や診療所からの訪問を利用する

理想は同じ事業所の中に看護とリハビリスタッフがいること、そのほうが情報共有もでき、より効果的な訪問が可能となります。もう一つは訪問看護ステーション以外の訪問のリハビリを利用することです。

訪問によるリハビリは訪問看護ステーションだけでなく、病院や診療所からでも「在宅訪問リハビリテーション指導管理料」という算定項目で訪問リハビリができるんですよね。これだと、複数の事業所のかかわりも可能となりますので、訪問看護でリハビリ受けられない場合は選択肢の一つになると思います。

超重症児支援の研修

訪問看護や訪問リハビリの事業所であっても、超重症児の支援にかかわっていない事業所も多くあります。そういった事業所に対しての研修会のなどのサポート体制を築いて、かかわる事業所を増やすことも必要です。微力ながら やまだリハビリテーション研究所 においても研修会を開催しております。

サポート業務などについてはこちらをご覧ください
サポート業務などのこと

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