【入退院支援加算】多職種連携や多事業所連携のためには相互理解は必要なのか?

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相手を100%理解することなんて無理だろうなあ。同じ職場で働いているスタッフのことでさえ100%理解しているといいがたいのに、他職種や他事業所のことなんてきっと理解しきることなんてできないでしょうねえ。

理解する努力は必要だし、理解しあえている方が連携はうまくいくとは思うけどね。

それと同じで、誰とでも仲良くなることもきっと難しいと思う。仲が悪いよりは仲良しなほうがいいけど、仲良くなることが連携に必須とは思わない。

相互理解を少しでも進めたいなら相手のことを「誤解しないこと」「期待しすぎないこと」「頼り過ぎないこと」みたいなことの方が必要だと思うわけです。

このコラムの意図

2018年同時改定においては、退院支援加算が再編されて「入退院時支援加算」となる。
その際に加算算定できる職種も追加された。

そうなると、ますます多職種連携とか異なる事業所間の多事業所連携、病院と介護保険領域の病ー介連携みたいなことの重要性が増してくる。

事業所的には加算は収益の点でも重要であるから、中身はともかくとして加算を算定することを前提で動く。

そうなると現場スタッフが好む好まないに関係なく、多職種と顔を合わせることが増えてくる。顔を合わせるだけで連携できるとは思いませんが、いい連携になるほうが利用者さん的には良いことだと思いますので、連携について思うことを書くのが今日のコラムの意図です。

リハとケマネさんのことを中心に書いていますが、看護師さんとか介護職とかについても全く同じ視点が必要だと思い魔手。

このコラムはフリーで働く個人事業主作業療法士が書いております。

誤解しないということ

入退院支援加算に関わってくる職業はたくさんある。だけどリハ専門職の視点で重要なのはケアマネとリハの連携だ。

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士はこのコラムを書いている2018年2月時点で合わせて23万人~25万人くらいだ。
参考資料はこちらです。
医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第1回)

ケアマネさんは居宅介護支援事業所で働いている人の数が10万人を超えているくらい。
参考資料はこちら
第142回社会保障審議会介護給付費分科会資料

こんなにね人数がいれば、イケてる人もいるけどダメな人もいるってことだ。

専門用語、カタカナ用語ばかり話して他職種には全く通じていないのにご満悦なリハビリテーション専門職

とか

家族の意見も聞かず自分の法人のサービスばかり入れたがるケアマネジャー

とかいたりするわけだ。

だけど、どんな職種であってもピンキリであるのが当たり前で、目の前の人がイマイチだったからといってその職種すべてがイマイチなわけではない。

目の前に人がめちゃくちゃイケてて優秀だからといってその職種すべてがそのレベルではないということを知っておいてほしい。

そう言った不要な誤解をしないでほしい。

期待しすぎない

以前書いたコラムにもあるけど

リハビリテーションは魔法ではありませんし、必要以上に利用することはできないサービスです。なんだかリハビリテーションすればすべてのことがうまく解決するというように期待されているケアマネジャーさんもいるようですが、そんなことはないのです。

また逆に、リハビリテーション専門職もケアマネジャーさんに必要以上に期待していることもある。

ケアマネジャーさんは何でも屋ではありません。リハビリテーション専門職のために医師や他事業所から情報収集する係でもありません。

そう言った期待に応えてくれる人材もいますが、それはその方の個人の能力やサービスだと思うのです。

相手の職業の本当の役割をきちんと理解してほしいのです。

必要以上に期待をするから、勝手に期待に応えてもらえないと思いこんでしまって連携が失敗するきっかけとなるのです。

頼り過ぎない

期待しすぎないことと同様に、頼りすぎてもいけないのです。

優秀な人材を見つけてしまうと、どうしても特定の事業所や特定の個人に仕事を依頼しがちです。

訪問リハビリでも、特定の個人に対して仕事を依頼しようとする人がいます。その事業所のエースは常にケースを抱えていっぱいいっぱいです。他にもスタッフがいるなら他のスタッフにも頼ればいいのに。

地域では人材を育成することも重要なのであって、特定の個人に依存しすぎるのは地域にとってマイナスなのです。

地域では、特定の優秀な人材だけに依存するのではダメなんだと思っています。

その地域全体がレベルアップしていくことが必要なのです。

ホントの多職種・多事業所連携はこれから

今回の入退院支援加算、リハマネ加算、生活機能向上連携加算、などなど多職種との連携や他事業所の連携は今回の2018年トリプル同時改定で本格化していきます。

そこにどれだけマッチしていくかってことが重要。

だけどトリプル改定のことを俯瞰しながら行動できる専門職は少数。

だから2年くらいかけてその地域の多職種・多事要所連携が進んでいくことを期待しています。

そのために必要ならどこにでもお話しに行きますよ。

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