触らないリハビリテーションとリハビリテーション実施計画書


回復期リハビリテーション病棟に勤務する理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方なら必ず作成に関わっているのが、リハビリテーション実施計画書です。

きちんとリハビリテーション実施計画書を活用しているセラピストはどれくらいいるのかな?

上記のコラムにもリハビリテーション実施計画書に関して書いています。

今回は触らないリハビリテーションのことと実施計画書のことを書いてみる。

リハビリテーション実施計画書

リハビリテーション実施計画書は定期的に更新するものですよね。

これまでの理学療法や作業療法、言語聴覚療法の経過を振り返りながら、

  • 目標の達成度合いの確認
  • プログラムの再検討

等を行うことが必要だと思いますが実践できていますか?

なかでも、目標の達成度合いの確認は非常に重要なことですよね。リハビリテーションの成果があるかどうかを確認する作業。

達成しているかどうかを確認するには、そもそもその目標が具体的で到達度合いを確認できるものである必要があります。

「更衣動作の介助量の軽減」では達成度合いの確認が難しいですよね。具体的に今の更衣動作の状態がどんなもんで、どういう状態になったら介助量が軽減したといえるのかあいまいですよね。

介助が必要で10分要していたものが、5分で終わることが出来るなら具体的ですよね。それなら目標は「更衣動作を介助をうけながら5分で終えることが出来る」と設定するほうがいいと思います。

具体的であればあるほど、達成したかどうかの判断が行いやすくなるからです。「介助なしで10分で着替えることが出来る」というのも具体的だと思います。

達成度合いを確認できるような、客観的で具体的な目標をリハビリテーション実施計画書では設定する必要があるのではないでしょうか?

目標達成度合いの確認と触らないリハビリテーション

目標達成度合いの確認をきちんとしていますか?

他のコラムにも書いていますが、目標を達成したかどうかの確認は40分とか60分の個別のリハの時間の最初に行う必要があります。

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が体の状態を整えたり、40分リハビリをした後に目標としている課題に取り組むのではなくて、リハビリの時間の最初に行うのです。

病棟生活や退院後の在宅生活では、リハビリして体の状態を整えてから課題や活動を遂行するのではないからね。

もともとの体の状態のまま遂行できるかどうかってことが目標達成度合いの確認には必要になります。

そうなると、目標を確認するためには理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が見守りながら患者さんの行為や動作を評価することになります。

これが触らないリハビリテーションの第一歩です。

リハビリテーション専門職が介入しない「触らないリハビリテーション」です。

退院後に患者さん自身が主体的に行動するために第一歩がここにあるのです。

リハビリ室で座って待っていたらいつの間にか担当セラピストが横に来て、おもむろに体を動かし始める。

こんな受け身的なリハビリテーションではなく、

車の仮免許とか卒業免許試験のように、指導者は横で見守って点数をつけるだけみたいな感じが、目標達成度合いの確認には必要なのです。

自分で何かをすることがリハビリテーションなんだってことを伝える機会です。

定期的な確認作業

毎週毎週確認すればいい。

週1回は目標達成度合い確認の日。

出来るようになっていることもあるでしょう。出来ないままのこともあるでしょう。

だけど、出来るようになったことも出来ないままのことも患者さん自身が知る過程が必要です。

退院してから出来ないことがたくさんあることに気づくのではなく、入院中にできないことがあることに気づくからこそ退院に向けての準備が出来るのではないでしょうか?

手取り足取りの個別リハビリテーションをずー―と繰り返して、目標達成度合いの確認することをせずに退院させるということは、リハビリテーション専門職としての責任回避のお手軽な方法なのです。

いつまでたっても終わることのないリハビリテーションをすることが必要だと思いこませるような手法です。

リハビリテーションすれば元に戻るかもしれないということを信じさせたいのです。

患者さんの希望を奪おうとしているわけではありません。

だけど退院すれば、現実と直面するのです。

だったら入院期間中に退院後の現実に目を向けるための準備をしてほしいのです。

そのためには、

  • リハビリテーション実施計画書に目標達成度合いの確認が出来る具体的な目標を設定すること
  • 定期的に目標達成度合いの確認をすること
  • 出来ることできないことの確認を患者さん本人とリハスタッフが行うこと

こういうプロセスが必要だ。

その中に触らないリハビリテーションという過程が生まれてくるはず。

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