国家試験に落ちたら、どうすべきか!

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2014年2月23日は理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の国家試験の日です。それにちなんで、「国家試験に落ちた」「国家試験に落ちてしまった」「どうしよう?」「どうすればいい?」「何からする?」ということを考えてみた。看護師さんも含めて、国家試験に万が一不合格だったらどうすべきかと言うこと書いています。

とにかく一発合格を目指せ!

過去の国家試験の合格率などは公表されていますので、気になる方はしっかりとデータを見てください。看護師、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士毎に掲載されています。

このデータで最も重要なのは、国家試験には一発合格しないといけないと言うことです。

ここでは受験人数の多い、看護師資格のデータで比較してみましょう。
厚労省のホームページのデータによると

2013年の第103回看護師の国家試験結果が厚生労働省のホームページに掲載されています。それらの数値をまとめてみるとこのようになります。

受験者数 合格者数 全体の合格者率
59725 53495 90%
新卒者数 新卒合格者数 新卒合格率
53492 50846 95%
既卒者受験数 既卒合格者数 既卒合格率
6233 2649 43%

新卒の国家試験の合格率と、2度以降のチャレンジにあたる既卒の国家試験の合格率がのっているのですが、2度目の合格率は約50%以下なのです。この数字はほぼ毎年同じなので、国家試験に再チャレンジする方の半分は再び不合格となっているのです。

この傾向は、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の国家試験でも同じです。

つまり一発合格しない場合翌年に合格できるかどうかという確率は半分以下ってことなんですよ。

集中できる期間には限界がある

ここからは完全な私見です。

2度目の試験に臨むまでの期間があまりにも長いのです。養成校や大学に在学中は、卒業まで残り3か月~半年くらいの間に集中的に国家試験対策を行います。しかも、周囲の他の学生も一斉に取り組んでいるので、多少意欲が低下している学生であっても雰囲気で学習意欲が高まるのではないでしょうか?

それに比べると、2度目の試験に臨む場合、周囲の仲間はほとんどおらず、単独で勉強に取り組まなくてはなりません。しかも、約1年間の長丁場の取り組みとなります。これまでそのような長期間単独で勉強する機会はあまりない方が多いのではないでしょうか?

しっかりと対策を考えよう

繰り返し述べますが、1度試験に失敗している方の2度目の受験の合格率は1度目の方の合格率を上回ることはありません。およそ半分は再び不合格というデータが出ているのです。

だから、よほどしっかりと対策を立てないといけません。落ち込んでいる暇なんてないのです。

まずは養成校と相談しましょう

まずは卒業した学校と相談しましょう。

今後の受験勉強の行い方やスケジュールの組み方、学校の図書室などの利用の相談や、勉強内容の相談にのってもらえるのかどうかということについてしっかりと担当教員の方と打ち合わせを行ってください。

秋以降には就職に向けての相談にも乗ってもらう必要があります。

臨床の場に近づく努力

新卒して合格する場合は、その直前に臨床実習などで実際の職場の雰囲気を感じています。
不合格者の場合最低でも1年間は、将来臨床に出るための準備が全くできない状態になります。1年間のブランクは勉強だけでなく臨床の雰囲気すら遠いものになってしまいます。

介護保険系のデイサービスなどでは介護系職員をけっこう募集しているところも多いようです。このような場でアルバイトやパートで働くことで、少しでも将来の臨床に備えて、臨床の場に近づく努力をしてみてはいかがでしょうか?

365日国家試験の勉強だけを行うというのは不可能です。むしろメリハリのある生活をするためにも、現実的に生活費を稼ぐためにも少しは臨床に近いところで行動する機会があるほうが良いと思います。

それでも自信がない

  • 一人で計画的に勉強する自信がない
  • 地方出身で国試浪人中は実家に戻るため養成校には頼れない
  • 頼るものがないと何となく不安

というような場合には、医療系の国家試験対策を行っている予備校などで学ぶ、通信教育を受けるなどの対策をお勧めします。

費用はかかりますが、一人で勉強を続ける自信のない方にはお勧めです。

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