ボバース研究会の学術大会に参加したことを書いていると、読者が増えるね。そんなにみんなボバースコンセプトが気になるのか?読者が増えるのはうれしいから、ちょっと引き続きボバースコンセプトに対して思うことを書いてみる。
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意外と少ない会員数
学術大会に合わせて開催された総会にも参加したんだけど、ボバース研究会の会員数は3000人プラスαくらいのようだ。4000人は超えていない。
講習会を受講した人が会員になれるわけで、受講生のすべてが会員登録しないこともあるんだろうけどめっちゃ少ないよね。大阪の作業療法士会の会員でさえ2000人以上いる。
こんなに会員数が少ないのに、日本国内のリハビリテーション専門職で「ボバースアプローチ」を知らない人はいないでしょう。
会員数の割にこんなにメジャーなことがいいことだとは思わない。
しっかりと学んだ人が少ない割に、いろいろもてはやされているってことはきちんと学んでいないセラピストがいるって可能性があるってことだ。
きちんと学ぶ
ボバースコンセプトを学んだことがないリハビリテーション専門職の方に言っても信じてもらえないんだけど、ボバースの考え方っていうのは常に進化していて、最新の脳科学や最新の医学をどんどん取り入れている。旧態依然としたことをずーっとやっているわけではない。
大人なら脳血管疾患、小児なら脳性麻痺を中心とした脳機能に障害を持っている人の状態を改善することに取り組んでいるのがボバースコンセプト。
だから、脳科学の分野が発展すればそれに合わせて進化するのも当然。
だから、そう言った意味ではリハビリテーション専門職として当たり前のことをやっている。けっしてボバースコンセプトが特殊なわけではない。
脳科学をしっかり学んでいるのは当たり前なんだ。そのうえで、最新のボバースコンセプトを学ぶにはやっぱり講習会を受講するのが一番いいと思う。その脳科学の知識をどんな風に臨床に応用するのかってことを学べる。
- 成人へのアプローチは3週間
- 小児へのアプローチは8週間
確かに職場を休むっていうのは辛いけどね、セラピストとして成長できる。
誰から学ぶ?
伝達講習とかみたいに、直接学んだのではなくて
聞きかじり 人伝てで学ぶ
っていうのはしっかりと学んだことにならない。
学んだことを100%伝達することなんて不可能だから。
それに、ボバースセラピストは指導者育成のシステムが非常に厳格だ。誰でも指導者になれるわけではない。
ボバースセラピストとして働いている人のすべてが指導者というわけではない。だから学びたいのであれば、きちんと講習会を受講してほしい。
「old」とか「new」とか言われて考えたことって記事でも書いたけど、受講した人すべてが同じ知識とかスキルを持っているわけではありません。
常に発展しているのがボバースコンセプト。
だから、進化することを放棄してしまった人から学んでも何の参考にもならない。
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