訪問リハの現実==指名と拒否==

訪問リハの現場では、人気のある理学療法士や作業療法士、言語聴覚士はケアマネジャーや家族から指名されるが、そうでもないセラピストは拒否されて交代させられるという現実がある。さあ、あなたはどっち?


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指名されるセラピスト

病院の業務では、空き枠のある理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に順番に担当患者さんが割り振られることが多いですよね。もしくは、重症度とかVIPかどうかなども考慮されたりするのかな?

いろいろ病院によって担当決めのルールはあるだろうけど、基本的には病院サイドで担当決めますよね。

訪問リハビリ業界ではちょっと違います。事業所へ訪問の依頼があれば基本的には病院と同じように空き枠のあるセラピストの、「空き曜日」や「空き時間帯」などを考慮して担当を割り振るのですが、ときおりケアマネジャーから

「今回の訪問は理学療法士でお願いします」
とか
「今回の訪問は作業療法士でお願いします」

というように、理学療法士や作業療法士の特徴をよく把握しているケアマネジャーからは利用者の状況をきちんと把握して「職種」を指定してくることがある。

さらに上を行くケアマネジャーは

「今回の訪問は作業療法士の やまだ さんでお願いします」

とピンポイントにご氏名をされるケアマネジャーがいます。そのケアマネジャーが担当している別の利用者さんで評判が良かったり、担当者会議などでsセラピストのことをよく知ってもらえるようになったりすることで、御氏名が入ったりするようになります。

もちろん指名されても空き枠がなければ訪問はできないのですが、指名されるって嬉しい事ですよね。

さらに、担当していた利用者さんが状態悪化で3か月とか半年とか入院して一旦訪問が中断しているケースなどでも、退院後にご家族から御氏名が入る場合があります。この場合だと、

「山田さんが空いてなかったら空くまで待ちます」

っていうこともあるんですよね。

拒否されるセラピスト

御氏名とは逆に、事業にはケアマネジャーから

「〇〇さん担当の作業療法士の山田さんをほかのセラピストに変更してもらえないか」

っていう連絡が入ることもあります。担当替えのご相談ですね。理由はいろいろありますが、

  • 男性を女性に変えてほしい
  • 女性を男性に変えてほしい

というような場合もあります。この場合、「利用者さんが大柄な男性なので、男性のセラピストでお願いします」とか『独居の高齢の女性なので安心させるために女性のセラピストでお願い』っていうようなこともありますね。

性別については、担当替えになってもやむを得ないなーっていう場合も時々ありますが、なかには性別などに関係なく

「担当を変えてほしい」

ってこともあります。

回復期リハビリテーション病棟などの病院のリハビリではあまりない事ではないでしょうか?担当者に文句言ったら「強制退院」ってこともありますからね。

第3者のケアマネジャーという存在

利用者さんや利用者の家族の立場からすれば、自宅に訪問に来ている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士や看護師に何らかの問題や落ち度があって、それを我慢できない場合、直接その事業所に苦情は言いづらいものです。(直接連絡来る時もありますが・・・)

そこで、第3者的立場にいるケアマネジャーを介して連絡すれば言いやすいんでしょうね。

ケアマネジャーさんから事業所に対して「担当替え」連絡というのは時々あります。

私も担当替えとなった経験はあります

2014年で臨床24年目のシーズンを迎える作業療法士の筆者も、ご家族や本人の希望、ケアマネからの連絡などによって担当替えとなった経験はあります。

事業所の管理者や所長に呼び出されて担当替えの連絡を受けます。

担当替えとなって理由が判明する場合もありますが、担当替えの理由を伝えてもらうことなく、翌週から別のスタッフが訪問にいったりするということもありました。

私に非がある場合は、それらを改めるように努力しますが、理由を伝えてもらえないっていうのはちょっと辛いですね。

訪問リハビリの業界に長く勤めれば勤めるほど、「担当替え」を経験したことのある理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はいるんではないでしょうか?

これが現実なんだ!

過去にも書きましたがこれが訪問リハビリ業界の厳しい現実なんです。病院の看板で仕事をするのではなく「あなた自身」があなたの看板で仕事をしているのです。

利用者さんは自宅にいます。病院のように担当セラピストに文句を言ったからといって強制退院させられることはありません。事業の所在地が比較的都会で、競合する事業所が他に多く存在する場合、その事業所に所属している理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がその事業所の顔になるんです。

担当替えの続く事業所にはそのうちどこのケアマネジャーからも連絡来なくなるでしょうね。

病院から転職しようって考えているなら、この現実にしっかりと向き合いましょう。

筆者は担当替えとなったケースの経験と「ご氏名」の経験とを比べると、幸いにして「ご氏名」をいただくことの方が多いので、つらい経験をたくさんしていますが、まだまだガンバろうって思っています。

担当替えになったらなるべくその原因と向かい合いましょう、辛いけどそれと向き合わないと同じことの繰り返しです。
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2018年同時改定や2025年問題、地域包括ケアシステム、子どものリハビリテーション、そんなテーマでさらに価値あるコラムを書いています。

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