臨床実習のレポートのことで知っておいてほしいこと

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の臨床実習指導者の方は、学生さんの授業の構成を知っていますか?細かなことまでは知らなくてもいいんですけど、学生を指導するうえで知っておいてほしいことがあります。特にレポートに関することです。たぶん底目で意識して指導している方は少ないのではないでしょうか?


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「担当~治療」までの流れのこと

  • 担当開始
  • 面接、カルテなどの情報収集
  • 評価
  • 問題点の抽出
  • 統合と解釈
  • 目標の設定
  • 治療プログラムの立案
  • 治療実施
  • 振り返り

とまあ、こんな感じで担当ケース・患者さんとかかわっていくのですが、この流れを学習するのがいつの時期か知っていますか?

多くは「作業療法概論」や「理学療法概論」というような授業で1年生とか2年生の前半に学ぶ事が多いようです。
そのあとの授業は各論として領域別の授業や疾患のことを習うようになっていきます。だから、実習に来る学生さんの多くは「担当」~「治療実施」に至る流れをきちんと捉え切れていない場合があります。

現場で働いている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の臨床実習の指導者の多くはこの流れが頭に入っているはずですよね。でも学生さんの多くはこの流れがあいまいだったりします。だから指導そのものがかみ合わないってことがあります。

だから、実習が始まった時に、この流れというか過程を簡単にオリエンテーションしておくと実習がスムースに進められると思いますよ。

統合と解釈

いわゆる考察の部分ですよね。評価を終えて、問題点と症状と本人の能力との因果関係を考察するわけですが、学生さんの多くは、評価を終えれば頭の中に突然統合と解釈が湧き上がってくると勘違いされています。

まあ、ここまで極端ではないのですが統合と解釈が苦手な学生さんが多いのが事実ですよね。

統合と解釈っていうのは授業ではなかなか学ぶことができないことで、実習で学ぶべきことだと思います。だから、そのことをきっちり指導してあげてほしいんですよね。

普段から考察する習慣を身につける

評価をすべて終えて、突然「統合と解釈」が生まれるのではありませんよね。

普段の評価や対象者さんとのかかわりの中から多くの疑問、課題、不思議が混在してるわけですよね。それを、他の評価と照らし合わせたり、異なる評価をすることで、疑問を解決したり、新しい解釈が生まれたりするわけですよね。そのためには、日々の評価や対象者さんとのかかわりの中で、こまめに考察をしてデイリーノートなどに記載する必要があります。

たとえばROM検査をしながら

  • 「なぜ可動域の制限があるのか?」
  • 「左右差があるのはなぜか?」
  • 「動かしていて抵抗の強い部位と抵抗の弱い部位があるのはなぜか?」

といったことを考えながら、たんに可動域検査の数値のみをノートに記載させるのではなく、その時に感じたことを考察としてノートに記載させる習慣を身につけましょう。

可動域制限があるなら

  • 他動的に動かしたときに感じた抵抗感
  • 痛みの有無

の確認が次に実施する評価につながったりするというのが、現場で働いている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の実践的な評価方法なのですが、学生の評価手順は異なります。

  • 計画的に順番に進めていく

これが学生の評価の進め方なのです。だから、日々感じたことをノートに記載させる習慣を身につけさせてください。

そのことが次の評価につながることになります。また、そういった プチ考察の積み重ね がやがて「統合と解釈」につながっていくことになるわけですよね。

セラピストが普段の臨床で頭の中で自動的に行っている「統合と解釈」のプロセスを学生さんに教えてあげないと、なかなか統合と解釈はできませんよ。

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