臨床実習の進め方とレポートのこと3 目標とアプローチについて

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理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の臨床実習の進め方とレポートのことの第3弾は「目標~アプローチ」のあたりのことや書き方についてまとめてみました。統合と解釈がしっかりできていれば、ここはあまり悩まずに設定することができるのではないでしょうか?


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目標の設定について

目標の設定については「目標設定のこと==リハビリの実習のこと==」の記事にも書いていますのでよく読んでくださいね。その記事を要約すると

  1. アバウトな目標ではなく、達成したかどうかを判断できるように具体的に設定する
  2. 短期目標と長期目標は連動している

この二つが目標設定では重要になってきます。

妥当な目標になっているのか

「問題点の抽出」で検討した、患者さんが抱えている問題や理学療法士や作業療法士、言語聴覚士を目指す学生がとらえた問題点からみて、設定している目標は妥当な設定でしょうか?

あまりにも高すぎる目標にはなっていませんか?

関わる期間との関係で見ても、目標設定は妥当でしょうか?

治療計画・アプローチについて

この内容は対象者によって異なってきます。

目標を達成するのに適した治療計画になっていますか?

短期目標と長期目標が連動しているということは「目標設定のこと==リハビリの実習のこと==」にも書いているのですが、治療計画と短期目標は連動しています。

短期目標と治療計画

実施する治療がいい方向に向かう、もしくは治療効果が上がってくるということは短期目標の達成に近づくということです。ということは、計画している治療の効果が上がり、その治療から次の治療に変更する、もしくは計画している治療プログラムをいくつか終了する、それは短期目標のいずれかが達成されるということです。

設定している短期目標を達成するために、何らかの治療計画・プログラムやアプローチが設定されているんです。だから、短期目標と長期目標が連動しているように、短期目標と治療計画は連動していなければなりません。

いま取り組んでいるアプローチは、どの目標を達成するために実施しているのかが明確になっているべきなんです。

治療プログラムAとBは短期目標1の達成のために実施している

というくらい関連性があるものなんです。

アプローチの終了

実施しているアプローチやプログラムはいつになったら終了するのでしょうか?

複数のプログラムを並行して実施するような場合もあると思いますが、どの時点で終了するのかということを考えておくほうが良いですね。

  • 短期目標が達成できたら終了する
  • 短期目標は達成していないが、そのプログラムとしての目標は達成したので次のプログラムに進む

など、目標と同じようにいつの時点でそのアプローチを終了するのかという、目標を検討しておく必要があります。

段階付けという考え方

リハビリテーションの世界だけではありませんが、何らかの目標を設定したときにその目標が高い目標であればあるほど、その達成には時間がかかります。

そこで一般的には、その目標に到達するまでのスモールステップをもうけて、その一つ一つの段階をクリアーしていくことで課題や目標を克服していくという考え方が「段階付け」ですね。

「段階付は」長期目標を達成するための短期目標という考え方もできます。また、一つのプログラムの課題の難易度を少しずつ上げていくというように考えることもできます。

このように、一つの課題を達成するために設定する「段階付」「スモールステップ」は理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の腕の見せ所です。

段階づけのポイント

Aという状態からBという目標に向かって何らかのリハビリテーションを実施するときに、Bという目標が高すぎる、もしくは課題として難しすぎる場合は、いくつかの段階に分けて前に進むように段階付を設定します。

このときに、Bという目標を達成するために

  • 3つのステップで段階づけてプログラムを組むセラピスト
  • 10のステップで段階付てプログラムを組むセラピスト

この場合、どちらのセラピストのほうが優秀だと思いますか?

筆者は「10のステップを段階づける」セラピストの方が優秀であると考えています。

一つ一つのステップが簡単であれば、次に進めばいいのです。でも一つ一つのステップが高すぎればなかなか前に進むことができません。

だから、同じ目標にたどり着くためにより多くの段階づけのためのステップを考案できるセラピストの方が優秀であると考えるのです。

  1. 一つ一つのスモールステップが一つのプログラムの達成につながる
  2. 一つ一つのプログラムの達成が短期目標の達成につながる
  3. 短期目標の達成が長期目標の達成につながる
  4. 目標やアプローチの達成は患者さんの抱える問題の改善につながる

このように、あなたの書いているレポートにおける「問題点の抽出」「目標の設定」「プログラムの計画」「アプローチの実施」は総合に関連しているものです。

バラバラに設定されているものではないのです。

良いレポートというのは、それぞれの関連性が一つの物語のように一連のストーリーのようにつながっているものなんです。

あなたのレポートは、患者さんの課題を解決するためのストーリーに仕上がっていますか?

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