理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の臨床実習で担当している患者さんのレポートでは、目標設定しますよね。では設定するときにどのようなことを考慮していますか?「○○の介助量の軽減」みたいなあいまいな目標設定をしてませんか?それではダメなんですよ!
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目標は具体的に書く
目標っていうからには、当然ながら到達すべき課題があるわけですよね。
対象者さんが○○することが出来たら目標達成・クリアーみたいなはずです。
ところが理学療法士や作業療法士、言語聴覚士さんの学生さんが提出するレポートで、よく目にする目標が
- 更衣動作の介助量の軽減
- 食事動作の介助量の軽減
のような目標設定です。
一見すると、まともなリハビリテーションらしい雰囲気のの目標設定のように書かれています。
臨床実習の指導者もこのことに対して、指導を加える方は少ないかもしれません。
しかし、
○○動作の介助量の軽減
という目標は患者さんがどのような状態になったら目標達成と言えるのでしょうか?
ADLに介助が必要な対象者さんの介助量が減るっていうことは、いいことです。課題の設定として方向性が間違っているわけではありません。
でも、
- どの程度介助量が軽減したら良いのですか?
- どうなれば目標達成なんでしょうか?
そこがあいまい過ぎるんですよね。どのような状態になったら目標が達成できたと言えるのかという点が具体的ではないのです、だからこのような目標設定は良くないと思います。
たとえば更衣動作の介助量の軽減というようなあいまいな目標設定ではなく
- 「麻痺側の腕だけは一人で着る事が出来る」
- 「頭の部分だけは一人でできるようになる」
- 「ボタン以外は一人で着ることができる」
と言うように、具体的な目標の設定が必要なんです。
このように具体的に目標を設定すれば、その目標が達成できているどうか、誰もが判断できるようになります。
出来る限り具体的な目標を設定しましょう。
短期と長期の設定は連動させる
短期目標は長期目標を達成するためのスモールステップになっています。
短期目標をいくつか達成出来たら長期目標を1つくらいは達成出来るようになっているはず。
そうでないと短期目標をいくつ達成しても長期目標に近づかないですよね。
時々まったく連動していない目標を設定されていることがあります。
一体対象者さんにどんな風になって欲しいと考えているのか疑問に感じます。
短期目標を達成しても長期目標にたどりつかないようなら、それは不適切な目標設定です。短期目標と長期目標は連動する事を考えて設定しましょう。
さらに突っ込んでいうと
今患者さんが取り組んでいる、理学療法や作業療法、言語聴覚療法の具体的なアプローチやプログラムがありますよね。そのアプローチは短期目標を達成するための取り組みなはずなんです。
実施しているプログラムは短期目標の達成に向かっている。
短期目標の達成は長期目標の達成に向かっている。
それぞれが連動しているからこそ患者さんが目標とするゴールに近づくものだと思います。
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