リハマネ加算2算定のための新しいシステムづくり

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リハビリテーションマネージメント加算を算定するならシステム作りが必要なんですよ。とくに、算定要件の厳しいリハビリマネージメント加算2(II)を算定するなら、今まで通りの業務体制ではかなり厳しい。


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従来の体制では対応困難

リハビリテーションマネジメント加算が1と2に分かれ新設されました。それに伴って訪問リハビリテーション事業所も通所リハビリテーション事業所(デイケア)も運営体制を見直さなければならなくなってきている事業所が多いのではないでしょうか?

今回のリハビリテーションマネジメント加算2(II)を算定するには、従来通りの業務体系では算定することがかなり厳しく、私の周囲でも積極的に算定しようという事業所は少ないようです。

算定のポイントはこれ!

算定で困難だろうなって感じているのはこのあたり

  • 医師が利用者・家族に説明して同意を得ること
  • 定期的な居宅訪問を行う事
  • リハビリテーション会議を定期的に開催すること

他にもいくつかの算定要件があるが、業務体制的に検討しなくてはならないのはこの3点だろう。

なによりも、通所リハビリテーション事業所においては「居宅訪問」「リハビリテーション会議」に参加している時間帯を通所リハの人員としてカウントできないことがかなり辛い。別の人員で行うか、通所リハビリ時間帯以外で行う事になる。これって実務運営上かなり大変なこと。

だから、従来の業務体制の空いた時間に算定に必要なリハビリ会議や居宅訪問をするように考えているようなら、算定することは難しいだろう。

リハビリテーションマネジメント加算2を算定するつもりなら、それに応じた体制を構築する必要がある。

医師の時間の確保とフォロー

私の知り合いが勤務している訪問リハビリテーション事業所は2015年改定の前から、きちんとした体制を整えるために訪問リハビリテーション事業所が行わなければならない、医師の診療体制を見直して運用している。

2015年の改定後もさらに医師の診療体制を整えた。

具体的には、訪問リハビリテーションの指示を出している利用者のうち、往診でしか対応できない利用者さんの往診のスケジュールをきちんと組むようにしたり、医師の往診に同行するようになった。

利用者さんの自宅がわからない、地域の地理事情に精通していない医師にリハビリスタッフが同行して道案内しながら往診を行い、必要に応じて本人や家族にリハビリテーションの説明を同行しているリハビリスタッフが行ったりしている。

医師のお尻を叩きながらあっちこっちに往診しているのである。

リハビリテーションの説明については同行しているリハビリスタッフがきっちりとフォローする。

また、往診ではなくても事業所で診察する場合についても必要に応じてリハビリスタッフが同席することで、リハビリテーションの現状について説明できるため、加算のための同意が得やすくなっている。

スケジュールをきちんと組む

  • 居宅訪問
  • リハビリテーション会議

この加算要件を満たすためにはスケジュール管理が欠かせない。

特に医師やリハビリスタッフの参加が重要な役割を果たすリハビリテーション会議の開催スケジュールは、行き当たりばったりで決めているなら大変なことになる。

4月1日付のQ&Aでは「リハビリテーション会議に欠席する事業所職員に対しては事前に照会する必要はない」との記載がある。だからといって自事業所のスタッフだけでリハビリテーション会議を行い、他事業所には事後報告するようなリハビリテーション会議の形骸化だけは避けてほしい。

医師の参加が重要となってくるので、通所リハビリの利用曜日や受診日などをきちんと把握したうえで、利用者本人と医師が参加できるような日程を調整する必要がある。

利用者さんの受診日や往診日、通所の利用日などはかなり前から決まっていることが多い。だから、そのスケジュールに合わせてリハビリテーション会議を開催する事業所がある。あらかじめ日程が決まっているから、少し前から担当のケアマネジャーや他事業所のスタッフにも連絡をしておくことが可能である。

もともと、主治医の往診日にサービス担当者会議を調整してるケアマネジャーさんもいるのでこのような方法での日程調整はケアマネジャーさんにとっても受け入れやすいのではないだろうかと考えている。

医師と2人3脚出来る体制の構築

リハビリテーションのスケジュールや、利用曜日の管理、診察や往診日の管理などを行いながら医師と2人3脚の体制で加算を算定するための要件を実行しなければならない。

なによりも医師との協力が欠かせない。

その為には、事業所の管理的役割を担っている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が現場業務を離れてこのような日程調整などの管理業務を中心に行う事が望ましい。

これくらいのことをしなくては、リハビリテーションマネジメント加算2(II)の算定は厳しくなるだろうと思います。

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