2015年の介護報酬改定以降、僕が研修会の場で必ず伝えているキーワードが、「リ・スタート」「活動と参加」「先行者利益」。ブログでもnoteでもこのことについては繰り返し伝えてきた。だけどまだまだ浸透しない。
リ・スタート
これらのブログでも書いているキーワードがリ・スタート
リハマネ2加算、生活行為向上リハ、回復期での活動と参加へのアプローチ、多事業所連携、などなど2025年に向けてリハビリテーション専門職が今からすぐにでも取り組まないといけない課題は山積みだ。
だけど、全国の通所リハ事業所では生活行為向上リハは400件しか取り組まれていない。
多くの課題に対して、実行するためにはいろんなハードルを越える必要がある。
だけどね、ハードルを越えるために、事業所内のシステムとかスタッフの配置とか方法論を語るばかりで結局実践している事業所は少なくて、実行しているリハビリテーション専門職は少ない。
だからリ・スタートなんだ。
いつでもいいから、1人への取り組みでもいいから、1年に1人とか2人の患者さんや利用者さんへの取り組みで構わないから、今すぐにでも活動と参加へのアプローチを開始する。条件にぴったりの利用者さんが現れたら1人だけでもいいからリハマネ2や生活行為向上リハ加算を算定する。
システムや制度を整えてからではなくて、出来ることからリ・スタートすることが必要。
2025年の主役は誰だ!
「活動と参加へのアプローチ」を実現するためには、触らないリハビリテーションや定期的な目標到達チェックが必要。
だけど
- 触らないリハビリテーションに取り組みたいけど、まわりは誰もしていない。
- 「活動と参加」っていうけど、心身機能にこだわっている人も多い
って声も多い。
だからリ・スタート。担当しているすべての利用者さんに対して実践すべきってことじゃなくて、取り組めそうな患者さんから始めてみるだけでいい。
それにね、いま始めないとどうするの?
2025年くらいになったら、このブログを読んでいる20代や30代のセラピストはそれぞれの職場で先輩や管理職やリーダーとしてそれぞれの職場の中心になっている時期になるでしょう。
職場の中心になるべき人が、活動と参加にアプローチしないっておかしいよ。
今から少しずつ実践していくから、その背中を見て後輩や新人たちも「活動と参加にアプローチ」しようって考えるんじゃあないのかな?
2025年に管理職になってから突然活動と参加にアプローチを始めても誰もついてこないよ。
今から実践するからみんなもついていくんだよ。
先行者利益のこと
通所リハ事業所や訪問リハ事業所で、リハマネ加算2を利用者さんの8割以上で算定している事業所もある。
一方、全く算定していない事業所もある。
1人でも算定している事業所は、ノウハウを蓄積できている。そうして生活行為向上リハをスタートさせている。ケアマネとの連携や多職種の連携をどんどん進めていっているから、全く算定していない事業所との差は広がる一方だ。
先行してスタートしているから多くの利益を享受できる体制が整っている。
2018年の同時改定やその次の改定に向けて、危機感を持っている。特にリハマネ2がこんなに浸透しないならなくなる可能性もある。
そうして、現場スタッフを一番困らせると僕が想定しているのは
リハビリテーションマネジメントのプロセスだけが必須になり通所や訪問の基本点数に組み込まれて、加算が廃止される事
全利用者さんにリハマネのプロセスを実行しないといけなくなるけど、加算は取れなくなる。
そう言った展開になる可能性は高いと考えています。
もしそんな風になったらどうしますか?
現時点で、利用者さんの半数以上でリハマネ2を算定している事業所は問題なく業務を遂行することが出来るでしょう。
リハマネ2のノウハウを蓄積しているので、今の時点で算定できていない利用者さんに対してもすぐに算定を開始できるでしょう。
だけど、リ・スタートしていない事業所、リハマネ2の算定がゼロの事業所はもう大変ですよ。
すべて1からのスタートです。業務のやりくりの方法もわからない中で制度だけが変わってしまう。
大変なハードルを乗り越えて動き出している事業所の先行者利益を後発組は追い越すことが出来ないんですよ。
だから、リ・スタートが必要なんです。
できることを今からすぐに始めることが必要なんです。
note
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2019年版
https://note.com/yamada_ot/m/m0cbce4fae6d2
2018年版
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