リハビリテーションマネジメント加算のリハ会議参加者のこと

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2021年介護報酬改定も3月23日にリハ関連のQ&Aが出て、ようやく前に進みだしましたね。

今回のコラムではリハビリテーションマネジメント加算のリハビリテーション会議のことについて思うことを書いてみます。

動画にしてみました。

リハビリテーション会議のこと

2021年介護報酬改定のQ&Aにも記載されているが、リハビリテーション会議は「基本的にはその利用者さんに関わっている事業所のスタッフすべてが参加すること」が望ましいのです。

なぜこのようなことを書くのかというと、通所リハ・訪問リハでリハマネ加算の算定を実施している、もしくは実施を検討している事業所の中には自分たちの事業所のスタッフだけでリハ会議を開催したいORしようとしている事業所があるからだ。

snsを見ていてもそのような質問や意見が散見される。

利用者さんに関わっている事業所のすべてに事前連絡して日程調整をするというのはけっこう大変だ。だから自分たちの都合の良い日程・時間に開催して関連している事業所には何の連絡もせずにするほうが、効率よくリハ会議を実施できるから、そのように進めたいという事業所があるようです。

このことは2018年同時改定でリハマネ加算が4段階になって以降、数人のケアマネさんやセラピストさんから実際に話を伺ったので、そんな事業所は存在しているのでしょう。

会議のルールと日程調整

リハ会議は日程調整を行って開催し、欠席をした事業所には事後報告することが求められている。

サービス担当者会議のように欠席する場合にファックスなどで事前照会すること等は規定されていない。

だから、自分たちで勝手に会議を開催して報告だけファックスで流して、パパっと会議を開催する。そんなやり方で、当該事業所以外のスタッフが参加しなければ、そもそも会議をホントに開催したのかどうかさえ確認できない。

本当はね

リハビリテーション会議は訪問リハや通所リハ事業所の格好のアピールの場だと考えています。

仮に日程調整をして、参加できない事業所さんがあってもやむを得ないことです。だからといってその調整を省略するのは間違っている。

医師の参加があるかどうかはともかく、自分たちの事業所のスタッフと利用者さんが参加できる日程をある程度優先して、他事業所やケアマネさんに連絡をする方がいい。

すべての事業所の都合の良い日程を調整するのはかなり困難です。たくさんいる利用者さんのリハ会議の日程がなるべくなら重ならないようにしながら、かつリハ会議を主催する通所リハや訪問リハのスタッフ、場合によっては医師の予定も調整するなんてかなり難しい。

だから、リハ会議を主催する事業所と利用者さんの都合を優先しつつ日程を調整し、他事業所に連絡して調整するというパターンとなることの方が多い。

そうして調整した結果、その結果参加できない事業所さんには、後日議事録を送ればいいのです。

自分たちの事業所のスタッフだけで外部に連絡も何もせず、リハマネ加算だけ算定してリハ会議を実施したのか確認できないようなスタイルでリハマネ加算を算定するのは間違いなのです。少なくともどの利用者さんにもケアマネジャーさんは関わっているのだから、ケアマネジャーさんには連絡が必要だ。

加算だけとって連携は後回しではダメなのです。

リハ会議でリハビリテーションに関することを検討しつつ、通所リハ・訪問リハの事業所で実践していることを伝えることが、事業所のアピールにつながるのです。

だからこそ参加してもらえるかはどうかはともかく、事前連絡をきちんとするという手順が重要なのです。

ケアマネジャーさんがこのコラムを読んでいて、リハマネ加算を算定しているのにリハ会議の日程連絡がなければ是非

  • いつ開催しているのか?
  • 記録は取っているのか?

尋ねてみてほしい。

リハビリテーション加算のプロセスは、今後基本報酬に包括されるでしょう。そうなった時にきちんと運営している事業所とそうでない事業所の差が大きくなるでしょう。

通所リハ・訪問リハの真価がいま問われているのです。

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2021年版note
https://note.com/yamada_ot/m/m94135b67f4bc

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