訪問看護や訪問業務を行っている方で、訪問ルートや訪問の順序、訪問時間の変更に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?AさんとBさんを入れ替えることができたらもっと効率よく訪問できるのになって考えたことはありませんか?ちょっとした心がけでうまく時間変更を了承してもらうコツってあるんですよ。そんなことを書いてみました。
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訪問ルートを効率よくしたい
訪問看護や訪問リハビリの業界に転向して最初は、担当する利用者さんの数も少なくて時間にも余裕をもって訪問することができます。段々経験を積んでくると、担当する利用者さんの人数も増えてきて、スケジュールがいっぱいになってきます。
事務所に戻る時間もないくらい利用者さんをいっぱい抱えているってことになってきます。
そうすると誰もが考えることが、
「移動時間を短くして、効率よく訪問すればもっとゆとりのあるスケジュールになるんじゃないかな?」
ってことでしょう。
1時間の訪問 ==移動15分==1時間の訪問==移動15分==1時間の訪問==移動20分
こんな感じだと、移動だけで50分必要になります。私が小型バイクで訪問している事業所は吹田・豊中を訪問エリアとしているため平均すると移動だけで15分くらい、長いと20分以上かかることもあります。6軒訪問すると15分×6軒で1時間以上は移動に費やしているってことになります。
- 同じ曜日や時間帯に同じ町内の利用者さんを集中させたい
- あの人とこの人を入れ替えたい
絶対考えてしまいます。だって、高齢者のご夫婦の利用者さんを、二人続けて訪問出来たら移動時間0ですもんね。
でも、なかなか「訪問時間を変更してほしい」って頼みにくいですよね。でも、ちょっとした心がけで円満に時間変更してもらうコツがあるんですよ。
時間変更を了承してもらうコツ
ずーっと同じ曜日・同じ時間に訪問してもらっていると、それが利用者さんにとっては日常となってきます。その訪問の時間を中心に徐々に生活のパターンが出来上がってきたり、他のサービスを利用していることがあって、訪問時間の変更を頼むことが難しくなります。
正直にズバッと頼んでみる
申し訳ありません、来月から訪問時間を変えさせてください!
ってズバッといえる看護師やセラピストはなかなかいないんじゃあないかな。やっぱり言いにくいよ。
このパターンが成功するのは
- 他のサービスを利用していない
- 利用期間が長くて、良い関係を築けている
場合だけですね。そうでない場合はこの方法は難しい。
管理者や上司から依頼する
訪問担当スタッフよりも、事業所の管理者さんや上司の方を信頼している利用者さんっていますよね。そんな場合は、訪問担当スタッフが依頼するのではなく、
管理者や上司が同行して、直接時間変更を利用者さんにお願いする
わざわざ管理職の方が、出向いてくれたんなら仕方がないかなって雰囲気を醸し出すのがコツです。
- もともと管理者さんが担当していた利用者さん
- その事業所で複数のサービスを利用している
こんな利用者さんには有効と思います。
普段から、希望の曜日や時間を時々確認しておく
私が最も使っている方法がこれです。
そもそも、明日から急に時間変更をしてほしいってことはあまりないんですよね。担当する利用者さんが、だんだん増えてきてスケジュールが埋まってくると
あの人とこの人を入れ替えたいな
って考えたり、利用者さんの長期入院や、利用終了などで空き枠が出てきたときに
この空き枠にこの利用者さんを移動出来たら良いルートになるな
って感じたりすることの方が、日常業務をこなしていると段々と出てくるんですよね。
ある日突然、訪問ルートの変更を思いつくのではなく、普段の業務の中で段々と訪問ルートの入れ替えをした方が仕事やりやすいなあって思うのが普通です。ということは、訪問看護や訪問リハビリに関わっている看護師さんや理学療法士、作業療法士さんの頭の中には、常にルートのことがあるはずです。
そんな看護師やセラピストがすべきことは、できれば時間変更してほしいなって考えている利用者さん数人に、1~2か月おきくらいに
- 訪問の曜日とか時間の変更希望はありませんか?
- 事業所の都合で、訪問時間が変わることもあります。変更しても大丈夫な曜日や時間があれば教えていただけませんか?
と確認しておくことです。特に利用開始間もない利用者さんの場合、事業所の都合で訪問曜日や時間を決められている場合が多くあります。そんな利用者さんに、希望する曜日や時間帯を確認して、その時間帯に訪問時間を変更することができれば、利用者さんにとってもメリットがありますし、訪問スタッフにとっても効率の良い訪問ルートを作り出すことができて、WIN-WINな関係となります。
普段から、利用者さんに対して
訪問の曜日や時間は利用者さんのスケジュールも考慮するけれども、事業所の都合で訪問時間を変更してもらったり、やむなく担当スタッフが変更することもあるんですよ
って伝えておくことが、利用者さんをあまり不快にさせることなく、時間変更を成し遂げるコツなんです。
普段からこのようなお話を訪問業務の合間に織り交ぜておくことが、お互いに納得して時間変更を了承してもらう最大のコツなんです。
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