自分のしていることを解説できる能力

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学生さんにリハビリテーションの魅力を伝える、ケアマネさんに理学療法の良さを伝える、同僚の看護師さんに作業療法のことを知ってもらう、そんなことで苦労している人は多いんじゃあないのかな?自分のやっていることを相手に分かりやすく解説するっていうのは結構大事なのに、難しい。専門用語を羅列している人も多いのではないでしょうか?そんなことを書いてみました。


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分かりやすく解説する能力

たんに、しゃべりがうまいと言うことではない。

相手に理解してもらうために伝えるっていうのは、ある意味高いスキルなんだと思う。

普通に仕事していたら、なかなか身につかない能力。自分では自分のことをよく分かっているんだけど、相手に伝えるとなると途端に難しくなる、それが「解説する能力」だ。

平たく言えば、わかりやすく伝えるってことなんだ。だけど、「わかりやすい」っていうところが難しい。
もう少し詳しく「わかりやすい」を言い換えると、次のようなことになる。

  • 自分たちだけがわかる専門用語を羅列しない
  • 相手が理解できているか、確認する
  • 他職種、学生、家族など相手のレベルに合わせて解説の内容を変える

ここで分かっておいてほしいのは、頑張って説明しているのに相手がきちんと理解してくれない場合その多くは

相手の理解力が低いのではなく、こちらの説明する・解説する能力が低いから理解してもらえないってことです。自分の説明力・解説力の低さを棚に上げて、相手が理解してくれないってぼやいてはダメなのです。

たとえば、学生さんを相手にする時は・・・

リハビリの学生さん、看護の学生さん相手に理学療法や作業療法の内容を伝えたり、その魅力を伝えようとするときに大事なことがあります。

  • 学生の多くは、患者さんの臨床像をあまり見たことがない
  • 知識と目の前の現実が結びつかない

っていうような特徴があります。だから、このことを理解したうえで説明・解説しないと全く理解してもらえないのです。学校の授業で最も難しいのはこの患者さんの臨床像を見たことがないってこと。患者さんのイメージがわかないのです。

その点、臨床で働いている場に学生がやって来るような臨床実習の場面っていうのはものすごく解説しやすいんですよね。患者さんを目の前にして臨床像を説明しながら、理学療法や作業療法の説明ができるからです。

学校で習っていることと、目の前で実践していることを結びつけるような説明をすると理解してもらいやすいんです。

だから、学生さんに解説するときには、学生の学びの進捗状況がどの程度なのかを把握するために

  • 〇〇は授業でもう習ったかな?
  • 〇〇の検査はできますか?

というような質問を投げかけながら、学生の理解度を確認したうえで解説すると理解してもらいやすいですね。

他職種に説明するとき

他職種に説明するときの最も重要なことは

お互いに知っている患者さんや利用者さんを話題にする事

臨床で働いている者に対して理学療法や作業療法の解説をするときに大事なのは、共通の目的や共通の患者さんのことを議論することから始めるという事なんです。

自分の患者さんのことで困っているから他職種と連携するってことが多いんですよね。だから、同じ患者さんに対してどのような取り組みをしているのかってことを伝えることが大事なんです。その上で、

リハ関係者だけしか理解できないような専門用語を羅列しない

ってことをわかっておいてほしいんです。

専門用語を多用して、自分の優秀さを相手に見せつけるような方もときどき見かけますが、そんな場面見ても優秀なセラピストだななんて思いません。

それは単に自分で自分に酔っているだけですね。

解説する・説明するっていう場数を踏みましょう

何事も経験を積まなければ上手にはなりません。

他人任せにしていたのでは上手に解説する能力を向上することはできないのです。いろんな人にいろんなことを解説しながら、わかりやすく説明する工夫を繰り返すことで上達するんです。

医療職は、他者に何かを説明するって行為から逃れることはできません。それなら、その腕をしっかりと磨きましょう。

あなたの魅力がアップすること間違いなしですよ!

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