毎日リハビリなんて・・・・どんなケアプランなんだ!!

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毎日訪問リハビリしてくださいって、病院じゃあないんだからもっとましなプラン考えてよ!って思ったことはありませんか?僕は時々あります。介護保険のサービスでは事実上難しいプランなんだけど、利用者さんからの意見を聞いたケアマネジャーさんから「毎日の訪問リハビリはできませんか?」っていうような依頼が事業所に入ることはある。それだけじゃあなくて、訪問リハビリそのものをきちんと理解してもらっていないなっていうような依頼はかなり多い。
お仕事頂けることはうれしいし、非常勤掛け持ちで働いている僕のような療法士は、ケアマネジャーさんから依頼がなくなれば給料なくなっちゃうからあまり言いたくないけど、リハビリをきちんと理解して依頼かけてほしいって思う。そんなことを書いてみた。


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毎日リハビリのケアプラン

毎日訪問リハビリを組むってことはかなり難しいんだけど、訪問リハビリや通所リハビリ、外来リハビリテーションを組み合わせることで毎日リハビリテーションを受けようとする利用者さんはいる。

受けたいサービスを選択して利用すること自体に問題は感じない。むしろ、そのような状況に利用者さんを追い込んでしまっている、病院のリハビリテーションシステムや理学療法士や作業療法士、言語聴覚士も反省すべきことはある。

だけど、ケアマネジャーさんが立案するプランにもリハビリテーションに理解がないなっていうプランも多い。

「毎日訪問できませんか?」

っていうような電話を事務所で受けたりすることもある。

それってどんなプランなんだ!

いやいや、他にもなんか提案ないのかな?

新規訪問で退院後の初回訪問してみたら・・・

先日依頼を受けた新規ケース。退院後歩行状態が不安定で、90代と高齢でマンション内の移動で階段の昇降ができないと外出できないからそのために訪問に行ってほしいっていう依頼でした。

行ってみたら、こんな感じでした。

屋内は歩行器歩行自立してました。

屋外はもとともシルバーカー押して歩いていたけど、退院後は歩いたことない。でも、一緒にシルバーカー押して屋外に出るとしっかりと歩けました。疲労感もほとんどありません。

階段も少しおぼつかないけど、介助なく昇降できました。監視は必要なレベル

もっとふらふらして歩けないのかなって想定していたので拍子抜けしました。同居している家族さんも、本人さんの残存能力の高さに驚いていました。

初回訪問だったんだけど、家族さんには

「能力は高いし、屋外歩行もシルバーカー使えば出来そうです。体力は低下している感じなので、家族さんと一緒にシルバーカーで外に出る練習をしましょう。うまくいけば、週1回の訪問リハビリ1か月くらいで終了できます。それまでにも、もう大丈夫って感じたらいつでもキャンセル・終了の連絡をしてください」

って伝えました。事務所に戻ってからケアマネさんにも同じ報告しました。

このケースは本来なら通所系サービスなんかを利用するほうが望ましいケースです。だけど本人さんが通所利用をやんわりと嫌がるので訪問開始になりました。通所を拒否するから訪問っていうけど、他にも同居家族の協力をしてもらいながら運動量を増やせば通所利用しなくても運動能力改善できそうなケース。

訪問には入りましたが、評価と自主トレのプラン作りだけで、早期離脱できそうなケースです。

退院時にしっかりとした退院指導を病院のリハビリスタッフが行っていればおそらく訪問の依頼は入らなかったでしょうね。家族に聞いても自宅に戻ってからの生活に関しての指導は受けなかったらしい。だから、こんなケアプランの作成に至ったのでしょうね。

マネジメントととしてのリハビリ

ケアプランに組み込む前に、ケアマネジャーさんと一緒に利用者さんを評価してケアプランの立案に意見をすることができれば、もっと良いプランを組むことができる。

地域でのリハビリテーションのサービスは提供できる数が少ない。だから、本当に必要な方にこそ訪問リハビリを提供すべき。だけど、ケアマネジャーさんのリハビリテーションに対する知識は少ないし、退院前カンファレンスで具体的な地域での生活を提案できる病院のセラピストも少ない。

平成27年の介護保険の改定に向けていろんな議論がなされているようだけど、理学療法士や作業療法士がもっとマネジメントに関わらないといけない。

看護師や介護職員の数の方が地域では圧倒的に多い。職域をとったとられたというような議論だけででは高齢者を支えることはできない。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の指導ものとで看護師さんや介護職の方がもっとリハビリテーションに関わるようなサービスが広がらないと、超高齢化社会は乗り切れないだろうな。

だけど、そんなマネジメントだけでは、僕の生活を支える報酬はもらえないだろうね。だけど、マネジメントを仕事にすることも検討する必要があるとも考えています。

コメント

  1. かわぐち より:

    やまだ先生、初めまして。
    私は約10年ほど前に某B専門学校で先生の講義を受け、現在は通所リハビリで働いてます。
    このコラム、言葉にできてなかったむずがゆさが書いてあって、これ!って思いました。
    新規利用の方で、ケアマネさんが福祉用具とりあえずレンタルとか、毎日デイ来るプランとかよくあります。
    家族さんも含めてプラン見直しって本当に大事ですね。
    いきなりで失礼しました。

  2. 川口さんへ

    ごめんね、顔は思い出せない。先日も同じ学校の卒業生と合いました。
    コメント書き込みありがとうね。Facebookページへの「いいね」もありがとう。

    毎日なんて必要ないってことを入院しているときにうまく伝えられるセラピストがいてほしい。

    やまだリハビリテーション研究所http://yamada-ot.comでは4月から研修会を再開していますので、お時間あればいつでもお越しください。

    学校で講義してた時よりも、少しおっさん化した実物に会えますよ。

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