さあ色々あった2015年の介護報酬改定から1ヶ月が経ちましたが、皆さんの職場は何か変わりましたか?それとも同じですか?回復期リハビリテーション病棟も、訪問リハビリや通所リハビリも現場で働いている皆さんにとって変化はありましたか?
そんなことを書いてみた。
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動き出している事業所はある
養成校時代の同級生は卒後25年たっても細々と繋がっている。つい先日も改定の書類作成や起算日のことで電話で話しました。リハビリテーションマネジメント加算1の算定に向けて、まずはきっちりと書類をそろえているようです。その先にはリハビリテーションマネジメント加算2の算定が視野に入っているような感じでした。
大阪の訪問リハビリ業界で僕の右腕的立場である作業療法士のいる職場。訪問リハビリテーション事業所の管理業務をしている作業療法士なのですが、すでに改定後の収益試算は済んでいて、具体的に何から動き出せばよいのかってことも把握して事業所のスタッフを動かしています。とくに、中堅どころのスタッフの指導に力を入れています。
中堅どころがしっかり動いてくれたら、居宅訪問やリハビリテーション会議といったものもスムースに乗り切れる可能性が大きいからだ。
その他にもちらほらと動き出している事業所の話を聞いています。
そう、もう動いているのです。
しっかりと考えられるセラピスト
今回の改定をただの点数の変更と捉えている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は多いと思う。
だけど今回の改定はそんなものではないってことはこのブログでも何度か書いている。だから、そのことをしっかりと理解しているセラピストがいる事業所は、その対応に動き出しているのです。
考えているセラピストというのは何も管理業務を行っているセラピストって訳ではありません。新人でも若手でもベテランでも今回の改定についてじっくりその意義を理解しているセラピストはまだまだ少ない。
だけど、今回の意義をしっかりと考えているセラピストも少しはいる。そんなセラピストのいる事業所だけで動き出しているのだ。
- 今回の改定を事業所の業務に落とし込む作業
- 具体的にだれがどのように動くのかという検討
- 事業所の組織としての動き方の検討
- 改定に対しての試算
少なくともこれくらいのことはすでに終わっていていいのが、改定後1か月くらいの今の状況なのだ。
動いていない事業所はこれからも変わらない
いつか動くだろうって考えて言うだけでは事業所は変わりません。
- 「活動と参加」というリハビリテーションの取り組み
- 居宅訪問
- リハビリテーション会議
すでに取り組んでいるところはあるのです。事業所としての取り組みが遅れていたとしても、一人のセラピストとして「活動と参加」へのリハビリテーションの取り組みはセラピストとして取り組むことができるんです。
心身機能への取り組みをやめてしまうという意味ではありません。
心身機能だけの取り組みから「活動と参加」への取り組みも並行して開始するという意味です。場合によっては「活動と参加」への比重が大きくなる利用者さんもいるはずです。
事業所云々ではなく、1人のセラピストとして動きださなければ、この業界の変化に取り残されることになりますよ。
とにかく動き出す
自分の職場が変わっていなくても、1人のセラピストとしては動くことはできます。
- 研修会に参加する
- 近隣の事業所と情報交換する
- 活動と参加のリハビリテーションを始めてみる
とにかくできることから動き出してください。
昨年までと同じことを続けているだけではダメなのです。それくらい今回の改定は大きな変化をもたらせる改定なのです。
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