【リハビリからの卒業】週に1回のリハビリの効果の蓄積とビッグデータのこと

以前にnoteサイトの方に書いたコラムで
通所や訪問リハビリからの卒業に向けた課題と私的な意見(3)「レベルが低下する」問題
というのがあります。

地域リハビリの領域では、訪問リハビリや通所リハビリで対象者さんに関わる事がリハ専門職のお仕事。だけど、どのタイミングで終了するのかって言うと不安を抱えているセラピストが多い。データの蓄積が少ないからだと思う。

経験が浅くて新しい領域

地域でリハビリテーションを行うようになって、20年以上になる。
老健で7年くらい、訪問看護ステーションからの訪問リハビリに従事して13年くらいになる。

リハビリテーション専門職の多くは20代~30代くらい。しかも多くが病院で働いている。

僕くらいのキャリアのあるセラピストが臨床だけやっているのは珍しい。

僕のキャリアの自慢ではなくて、経験の浅いセラピストが多いし、地域でリハビリテーションを展開することの歴史はあまり蓄積されていないと考えています。

通所や訪問リハビリからの卒業に向けた課題と私的な意見(3)「レベルが低下する」問題というコラムでも書きましたが、これまで地域でリハビリテーションを実践した経験として、病院から退院した患者さんが在宅生活に戻っても退院時の状態から比べて極端にレベル低下するようなことは少ない。

でも、地域で週一回の訪問リハビリとか通所リハビリテーションを継続している利用者さんが、サービスの利用を終了したらその後どうなるのかっていうことの経験を積み重ねているセラピストは少ない。

これまでの訪問や通所のリハビリでサービス終了になるのは、状態悪化で入院するか死亡するケースがほとんどで、現在のように卒業を意識して関わっているセラピストはほとんどいなかったからだ。

ビッグデータ

個人的には週1回のリハビリから卒業しても、極端なレベル低下に陥る患者さんは少ないと感じています。

病院から在宅に退院して、在宅の環境にソフトランディングしてもらうこと、環境の変化に適応してもらうこと、ホームエクササイズの実践、活動と参加へのアプローチ、回復の余地があれば心身機能へのアプローチ等を地域リハビリとしては実践する。

だけど、病院で心身機能優位のリハビリテーションを実践しているからなかなかこのような形にもっていく事が地域リハビリでは困難。

それに、状態を維持することが出来ると断言できるほどの経験が乏しくや予後予測が難しい若いセラピストが多い。

だから卒業が難しい。

そこでビッグデータの登場だ。

報道などによると厚労省は医療や介護の領域のビッグデータを収集して活用する方向のようだ。

このビッグデータでリハビリからの卒業とその後の利用者さんの心身機能の状態や、疾患ごとの回復度合いのデータなどが収集されるなら、リハビリテーションからの卒業のデータとして活用できないかと期待している。

業界としての経験の浅い部分を、ビッグデータで補えたらいいなと。

収益や人情の時代は終わる

卒業をテーマに講演すると

  • 収益的な面から卒業は論外と考えている管理者がいる・・・
  • 通所に通うことが生活リズムになっている方がいる・・・
  • なじみの環境を奪うことは難しい・・・

僕も冷血人間ではないし、義理人情的なことに対してもある程度は理解できる。

だけどね、日本の税収はどんどん減っているし、若い世代の人口は増えない。だけど医療や介護に必要な税金はどんどん増える。

そして、地域のリハビリ資源は他のサービスに比べるとかなり少ない。

希望する利用者さんに希望するだけのリハビリテーションを提供し続けるならいつかは破たんする。だから、2018年の改定では大丈夫かもしれないけど、その次の改定辺りでは

  • 利用期間の制限
  • 利用回数の制限

といったリハビリテーションサービスの制限がおそらく実施される。

そう言った方向を考えると今からリハビリテーションからの卒業は考えておかないといけないテーマ。

だからこそ、厚労省がビッグデータを活用するといっているのは、当然のこと。

現場でもデータを蓄積

週1回の人の卒業に向けては、リハの現場でもデータ収集は必要になる。

卒業した利用者さんが事業所から出てくるようになったらその後の状態変化にデータを収集すれば、今後の卒業の役に立つ。

そんな取り組みが必要になってくる。

こんなお話をリアルに聞いてみたい方はこちらからどうぞ
⇒⇒講演依頼のこと


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