とりあえずリハビリしてください!っておかしくないかな?

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ときどきケアマネジャーさんから言われる言葉だ

  • とりあえずリハビリやってください
  • 単位数に余裕があるので、とりあえず終了ではなくてリハビリ継続してください

こんなことを言われた経験のあるセラピストは結構いるんじゃあないのかな。

リハビリテーションって何?

リハビリテーションは「とりあえず」とか「余っている単位数」でやるものではありません。

何か達成したい目標があり、それを実現するための手段としてリハビリテーションが利用されるのだと考えています。

マッサージ屋でもないのです。利用者さんが気持ちよければ満足してもらえるから、そのためにプランを組んでいるケアマネジャーさんもいるようです。

だけど、リハビリテーションの役割や定義というものは「気持ちよくすること」ではありません。

2017年の厚労省の介護給付分科会に提出されている資料からの引用ですが、リハビリテーションの定義をよく読んでほしい。

リハビリテーションは、心身に障害を持つ人々の全人間的復権を理念として、単なる機能回復訓練ではなく、潜在する能力を最大限に発揮させ、日常生活の活動を高め、家庭や社会への参加を可能にし、その自立を促すものである。

そのプランの目標は?

リハビリテーションを実践している、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士がアプローチするときには目標を設定します。

長期目標や短期目標を決めます。

同じように、ケアマネジャーさんが作成するケアプランにも目的や目標があると思います。

その目標を達成するために、必要なサービスを利用するのです。

必要でないようなサービスはプランに組み込まないはずでしょう。

その必要なサービスの中にリハビリテーション、訪問リハビリや通所リハビリがあるのではないでしょうか?

「とりあえずリハビリ」ではなくて、サービスを適正に利用してほしいのです。そのことについても以前にコラムを書きました。この記事と似てるけどね。
サービスの適正利用

目的を達成するために必要なサービスを選択するのです。

必要なサービスを!

対象者の人が希望すれば何でも利用すればよいというものではないと考えます。

必要なサービスを必要な期間、必要な対象者に提供することが必要です。そう言ったことがサービスの適正利用だと思います。

私は訪問看護ステーションを掛け持ち勤務している作業療法士です。

ときおり、

「毎日訪問リハビリをすることは可能ですか?」

みたいな問い合わせがあります。

そろそろ卒業が見込める利用者さんのことを担当ケアマネさんに連絡すると

「単位数余裕があるので継続してください」

といわれることがあります。

そのような連絡や問い合わせにあるリハビリテーションっていうのは

本当に必要なサービスなのでしょうか?

プロとして、ケアマネジャーとして適正なプランなのでしょうか?

私が提供するリハビリテーションは「とりあえず」実施するものなんでしょうか?

そうでなはいと思うんです。

目標を達成するために必要だから実施するのです。

「とりあえずリハビリテーションをしてください」

っていうようなケアマネジャーさんはリハビリテーションのことを正しく理解していないのでしょうね。

このコラムは次回に続きます。
ケアマネジャーはリハビリテーションを正しく活用してほしい

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