訪問看護ステーションでのリハビリと看護の連携

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あなたがお勤めの訪問看護ステーションはリハビリがメインですか?それとも看護がメインですか?

看護師さんもあまり知らないことですが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等のリハビリテーション職種は、開業権がありません。保険適用される事業所をリハビリ職種だけでは開業できないのである。

看護師は訪問看護ステーションと言う形態で、看護師が独立して開業することができる。歴史的には色々な経過があるのでしょうが、今のところそうなっている。


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所長は看護師それともセラピスト?

法的には訪問看護ステーションの管理者は、基本的には看護師である。特定の条件のもと、他職種が管理者になることもてきるが基本的には看護師。

しかし、事業所のオーナーには誰でもなれる。事業所を開いてオーナーになって、看護師さんを雇用すれば誰でも訪問看護ステーションは開設できる。開業権がない理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等は、オーナーとして訪問看護ステーションを開設しているケースはよくある。

私が勤務している2ヶ所の訪問看護ステーションのオーナーはどちらも看護師ではない。一方は、作業療法士が所長で、リハビリテーション職種を多く雇用しているリハビリ中心のステーション。

もう一方は、医療とは無関係の職業の方が所長ですが、看護師が中心となっているステーションで、セラピストは私が週一回勤務しているのみ。

私がメインで働いている、リハビリ中心のステーションは、対象となる利用者さんの多くは脳卒中後遺症であったり、骨折後であったり疾患は様々だが病状の安定している方が多い。病状が安定しているから、利用期間も長くなる傾向がある。

一方、看護師が中心となっているステーションは、実に様々な利用者さんがいる。リハビリの対象ではない方や末期ガンの方等も多い。状態の不安定な方や、終末期の方もいるので、利用期間は短い傾向がある。

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看護師との連携

看護師が中心の職場では、訪問エリアが狭いこともあって、利用者さんに何かあれば、すぐに看護師が飛んでくる。作業療法士の私にとっては非常に安心感がある。私もリハビリで訪問中に何度か管理者に来てもらってヘルプしてもらったことがある。

また、この職場ではリハビリは週一回私が勤務しているだけなので、訪問で関わるケースは少ない。そこで、空き時間にリハビリ担当ではない看護師のみの訪問ケースに同行訪問している。看護師と同行訪問して、ケースの評価をして看護師が行えるリハビリテーションについて助言している。

また、新規利用者さんのカルテにはなるべく目を通して、評価すべきかどうかを管理者と相談している。リハスタッフが少ない訪問看護ステーションであっても、看護師と協力すれば多くのケースに対して支援することができるのである。

バラバラでも仕事はできるけど、地域では役に立たない

これまでの歴史的な流れのなかで、リハビリテーションと看護の連携や協力の歴史は浅い。実際に、訪問の現場においても同じ訪問看護ステーションで勤務しているにもかかわらず、まったく連携していないステーションもあると聞く。バラバラであっても確かに仕事はできる。

でも、地域には実に様々な状態の利用者さんがいる。それに対応するには、リハビリテーションと看護の連携といいますか、コラボレーションが不可欠だと思う。両方そろってアプローチするからこそQOLが向上する。どちらか一方のみでは、評価の視点が限定されサービスの質を高めることができないのである。複数の職種が連携するのが地域でのアプローチの醍醐味ではないでしょうか?

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コメント

  1. […] 訪問看護ステーションでのリハビリと看護の連携 という記事でも同じことについて書いているのですが、地域で在宅生活されている障害をお持ちの高齢者や子供たちを支えるのは、看 […]

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