病院でも在宅生活でも、達成したい目標やできるようになりたいことを具体的に伝えてくれる患者さんはほとんどいない。
だから、情報収集やインタビューやお話をしながら、患者さん自身が達成したい事柄を確認しながら目標設定する。
誘導尋問してませんか?
だけどそのインタビューって言うのはセラピストが進めたい方向への誘導尋問になっていないだろうか?
- 着替えは出来てますか?
- ご飯は食べれていますか?
- お風呂に入れていますか?
などyes-noで答えることのできる質問をして、「出来ない」と答えたものにだけ取り組む。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が思い浮かべる生活の状況って言うのは教科書に出てくるようなADL動作に限定されることが多い。
だから、ADLの項目を羅列したような質問をする。
その質問に患者さんが答える。
質問されたこと以外に、積極的に達成したい目標を伝えようとする患者さんは少ないから、セラピストに質問されたことの中から自動的に目標が設定されることが多い。
在宅リハビリ系の講演では
生活で困っていることありませんか?
と聞いてみてって伝えますが、入院患者さんはその心身状態で生活したこともないから、うまく答えられないしね。
もっと突っ込んで聞く!
もっと聞こう
- いつもはどんな服を着ていますか?
- 料理はしていますか?
- 得意料理はなんですか?
- 誰と住んでいますか?
- 家事の分担はありますか?
- 趣味はありますか?
- スポーツしてましたか?
何度も書きますが、セラピストが聞くことには答えてくれる患者さんは多くいますが、自分から積極的にリハビリで達成したい目標を伝えてくれる方は少数派です。
だからセラピストの質問の仕方やセラピストが頭の中で思い浮かべる生活のイメージがよりリアルにならないと、活動と参加へのアプローチを実践することは難しいと思います。
インタビューをどれくらい具体的に膨らませながら行うことができるのかってことが、活動と参加へのアプローチには重要です。
あなたの頭の中の画一的なイメージで患者さんは生活しているわけではありません、リアルな生活をしているんですよ。
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