色や形のマッチングについて前回書きました。それと似ているようでけっこう難しいのが「数」の理解とか概念のこと。ニュアンスが上手く伝わるかどうかわからないけどとりあえず書いてみる。「数」「かず」のリハビリテーションのこと。児童発達支援&放課後等デイサービスで作業療法士が考えていることです。
前回の記事も含めた、このシリーズの記事一覧はこちらからどうぞ
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言葉で「数を言える」って?
「何歳?」って聞かれて
指一本立てて「1さい」とか指二本出して「にさい」とかって答える頃から数の理解が始まることが多いかな?
まあ、これって両親がトレーニングしているから出来るようになるであって数字の理解ができているとは言えない。
今の時代やるかどうかわからないけど
お風呂で10まで数える、20まで数えたら湯船から出ていいよ
みたいにして、「いち、にい、さん、しい、ご、ろく・・・」
って声に出して数えるから、だんだんと数字を言葉にして言えるようになってきます。
お風呂場に、50音表とか数字表とか貼ってあって覚える子供もいますよね。
「5」って書いてあるのを見て「ご」と読めたり、「9」って書いてあるのを見て「きゅう」って答えたりする子供もいますよね。
これは「数字を読むことができる」ってことだと判断しています。
「読める」「言葉で言える」ってことと、数を理解しているってことは違います。
1~10とか1~50まで言葉で順に言えるってことと、数を理解しているのは違うのです。
数の理解、数の概念が育つ
色や形のマッチングの記事でも書きましたが、数字にもマッチングっていうのはあります。マッチングっていうのが正しいのか数の概念が育つっていう方が正しいのか、正確な定義は他のサイトを探してください。
机の上に並べた積み木を、指さしながら
「いち、にい、さん、よん、・・・・」って数えることができる。
そうして最後に、「全部でいくつあったかな?」って聞くと正しい数を答えることができる。
たくさんある積み木の山の中から
「5個積み木をちょうだい」って指示すると
正しく5個の積み木をとることができる。
こういったことを他の数字でやっても正確にできるようになってくると、数字の理解が進んでいるなって判断しています。
数字を「書く」ことができなくても、こういったことができているなら数字の理解は進んでいると考えています。
数字の「3」とか「7」とかっていう文字と、じっさいのビー玉やおはじきの「量や数」としての「3個」とか「7個」が結びついてくることが数字のマッチングと考えています。
- 言葉として言える
- 数字を読める
- 正しい枚数とか個数として、数量をとることができる
こんな感じでしょうか?
量って結構難しい
言葉で言える、数字を「文字」として読むことができる子供さんって結構います。
だけど、実際の数量とのマッチングが難しい子供さんも多いいんですよね。
これってリハビリテーションだけの関わりでは改善することが難しい課題だと考えています。
マッチングの課題全般に言えることですが、
理学療法士とか作業療法士や言語聴覚士とか心理系のスタッフだけの時間だけ取り組むのではなくて、すべての時間を通してすべてのスタッフが意識して取り組むことが必要だと思います。
- 数
- 形
- 色
- 大きさ
をそれぞれの職員が、いろんな場面で働きかけることがマッチングの理解が進むことの第1歩だと考えています。
難しいけど取り組みがいはあります。
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笹田 哲 小学館 2015-08-18
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