最近の通所や訪問リハの現場の実践で実践していること。
私は非常勤掛け持ちの作業療法士です。
利用者さんからご意見を聞く
疾患種別とか心リスクとか医者の指示とか バイタルサインとかを考慮した上での実践です。
定期的に本人のリハの内容に対する希望を聞くことを最近は意識している。
「目標」や「やってみたいこと」について聞くのではなく、実践している日々のプログラムについて聞いています。
目標とかやってみたいことっていうのはもちろん定期的に確認はします。そのうえで、訪問や通所リハの現場で日々実践しているプログラム、リハメニューについてのご意見をたずねています。
多くの利用者さんは、「あんまりわからないから、任せます」という返事が返ってくる。でも定期的に確認すると、いろいろ意見や思いを聞かせてもらえる機会は増えてくる。
そんなことを続けていると
ある利用者さんから「物足りない」という意見が出てきた。
僕にとっては体力や年齢を考慮した上でのプログラムであったが本人の自覚・主観とは異なっていたようだ。
その利用者さんも当初は、
「リハビリのことはわからないからお任せします」
と話されていたのですが、定期的にお話を伺うと、やがて「物足りない」っていう声が出てくるようになったんです。
- 今やっているプログラムは何のためにやっているのか?
- このプログラムを実施することで何が改善するのか?
ということを説明しながら訪問リハや通所リハを実践する。そしてリハの内容について意向を確認する。
プログラムの内容について本人の意向を確認するということは
作業療法士として無責任だという声もあるかもしれない。
リハを実施して効果なく、改善しなくても「本人の意見を参考にして実施した」という言い訳のために聞いてるんじゃないの?
とか
自分でプログラムの立案することを放棄しているんじゃないの?
みたいに勘違いする方もいるかもしれないけれど、そんなことのためにご本人の意向を聞くわけではないのです。
主体的に取り組むリハビリテーション
以前にも書いたことなのですが、
「してもらうリハビリテーション」から「するリハビリテーション」への移行が必要!主体的なリハビリテーションの実践のこと
リハビリテーションは当事者さん自身が実践することが必要になってきます。訪問リハや通所リハの時間だけ何かをやってもらうというのではなくて、普段の生活の中に何とか落とし込むことも必要だと考えています。
そのために利用者さん自身に、リハのプログラムについての意見を伺っています。
「物足りない」
っていう意見が出てきた利用者さんには、運動量や負荷量を少しずつアップしています。そのために必要な自主トレも積極的にホームプログラムとして実践してもらえています。
「意見を伺うこと」は訪問や通所などの現場で、リハビリテーションをセラピスト任せにしてセラピスト依存にするのではなく、ご本人が主体的にリハを実践してもらうためには必要なプロセスかなと思っています。
意見を伺って、その通りにするというのではなく、こちらの考えと利用者さんの考えに大きな隔たりがあれば修正するし、心身機能や疾患の特徴などから「やってみたいと希望」があっても受け入れられないこともあります。
そうしたことも含めて評価・実践を進めています。
===今日のコラムはここまでです===
私は非常勤掛け持ちの作業療法士であり、コンサルタントなどではありません。
しかしこれまでの経験を活かしながら、病院のリハや生活期領域のリハ関連部門に対して、これからのリハビリテーション部門の在り方などに対してアドバイスや助言をすることはできると自負しています。
収益を上げるための助言はできませんが、より良いリハビリテーションを提供するためにはどうすればよいかということを、一緒に考えることはできると思います。
興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
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