4月から管理職に昇進する若手も多いのではないでしょうか?そんな新米管理職者がやりがちが失敗は、慣れてもいないのにいきなりアクセル全開で勘違いな先輩風を吹かすことだ。管理職として初日からそんなことしても無駄だ、まずは自分の足元を固めることから始めてほしい。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等のリハビリテーションに関わるスタッフのほとんどは年功序列で管理職者になっている傾向がある。
そのうえ、一般企業等で行われているような管理業務に関する研修も充分に行われているとは言えない。そのため自分の経験に基づいた自分勝手な管理職となってしまいやすいのではないと危惧している。
そこで筆者が考える新米管理職や若手の管理職としての考え方や行動について書いてみたい
通常業務をしっかりこなす
特に昇進したての新米管理職のかたに言いたいのは、まずすべきことなのは、管理職者らしく振る舞うことではなく、今までやってきた通常業務をしっかりと引き続き淡々と行うことです。
管理職になったその日から管理職らしく行動したり、指導したりすることは困難なんです。
いきなり管理職として頑張ろうとすればするほど空回りしてしまいます。
まずはしっかりと通常業務をこなすことを続けることが重要です。部下の目線から見ても、仕事のできない上司についていこうなんて思わないのです。
同じペースではダメなんです
通常業務をいつも通りこなすと書きましたが、厳密に言うとそれではダメなんです。
だって通常業務をいつも通りこなしているだけでは、管理職じゃなくてもできることなんですから。それに、通常業務をいつも通りこなしているだけでは、部下へのアドバイスをする時間などを確保できません。
通常業務の質を上げる努力と、効率よく短時間で業務をこなす努力が必要なんです。
効率よく業務をこなす
新人スタッフと異なる点は、経験を積むことによって効率よく業務をこなせるということです。1日の限られた業務時間内で効率よく行動することで、無駄な時間を省き、必要な時間を確保することが必要です。
20分だけ早く出勤する
管理職になったらいつもより20分だけ早く出勤しましょう。もともと早目に出勤する習慣があればそのままでも構いませんが、ギリギリに出勤していたならその習慣は改めましょう。
その20分で
- その日のスケジュールを確認
- できれば部下のスケジュールも把握しておく
- 書類のハンコ押しなどの事務処理を片付ける
これくらいのことが20分あればできるんです。ゆとりを持って行動することが必要です。
部下に話しかけてもらう工夫
忙しそうにしている上司をつかまえて相談事や、アドバイスをもらうってことはなかなかできません。相談事やアドバイスをもらいたいときに、いいタイミングで上司が時間が空いてそうだったら、部下も相談しやすいんですよ。
- 朝の始業前
- お昼の休憩時間
- 業務終了後の20分
このタイミングだったら、時間を確保できるってことを部下が知っている必要があります。そのためには、忙しくても必ずどこかで、部下と話す時間を確保する努力が必要です。
できれば、10分とか20分くらいの時間を業務時間内のどこかで確保して、自分の机の前にいてるという習慣を身につけると部下もあなたと話すタイミングをとることができます。
管理職は我慢すること
自分と同じやり方で業務を進めないからと言って、新米管理職が若手職員に注意することがある。目的を達成するために、いくつもの手段や方法があるなら、どんな進め方でも構わない。それがルール違反でなく、患者さんともトラブルでないならいろんな方法があっていいのではないでしょうか?
指導することと押し付けは違う
自分流の指導術を身につけたいって思っている新米管理職の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士もいることでしょう。でも、指導するってことと、自分のやり方を押し付けるっってことは全く違います。
あなたのこれまでのキャリア・経験があなた流の仕事やリハビリテーションに技術を身につけてきたのだと思います。だからといって、部下にそのままそっくり同じ方法を指導するっていうのは間違いだと思います。
あなたと部下では違う部分も多いので、あなたのやり方とそっくり同じことを部下が実現できるわけがないからです。部下には部下に合った方法を指度するほうがより効果的。
そのためには、先輩管理職者の指導方法を少しは観察してみてください。
どんな指導の仕方をしているのか、アドバイスの仕方はどうか等々、見るべき点は多いと思いますよ。
管理職は我慢するのが仕事
部下が、自分とは違う方法で仕事をしているのを見るとイライラします。でも、部下を育てるのがあなたの管理職としての仕事の一つなんです。
あなたが、何年かかって身につけたことは若手のスタッフも身につけるのには時間がかかるのです。
それを違う方向に行かないように見守っているのも管理職の業務の一つなんです。
もどかしくても、アドバイスとしたくてもじーっと我慢するってことが必要な時もあります。我慢しながら、あなたはあなたのやり方で、後輩や部下に対して仕事のやり方を見せることが大事なのではないでしょうか?
イライラするけど我慢しないといけないんです。
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