2019年11月16日 追記
回復期リハビリテーション病棟からの退院後のリハビリテーション事情について、リハビリテーションスタッフや地域連携等の相談員さん達は知っているのだろうか?時々わかってないなあって思うときがあります。地域のリハビリテーション事情をきちんと把握して、次につないでほしいです。
転院先の老健や、退院後に受け入れる通所リハビリ(デイケア)、通所介護(デイサービス)のリハビリスタッフは困ってるんですよ。
回復期リハビリのリハビリテーションの基本パターンと、老健やデイサービス、デイケアのリハビリの基本パターンは違うんですよ!
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回復期リハビリテーション病棟のリハビリ
基本的に回復期リハビリでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の担当者が最大60分ずつのリハビリを毎日実施するのがパターンですよね。最近は保険点数をより多くとるために、365日リハビリテーション体制をとっている回復期リハ病院も多くなってきているので、土日に関係なくマンツーマンのリハビリを毎日受けているところもありますね。
発症してから回復期リハビリ病院へ転院してくるまでの期間にもよりますが、入院期間は3カ月~4か月くらいのところが多いかな。
60分のリハビリをマンツーマンで毎日しているっていうのが回復期リハビリの基本なんですよね。
退院後・転院先のリハビリテーション事情
回復期リハビリを退院して、その後リハビリを受けたいって方も多いですよね。老人保健施設に転院したり、デイケアやデイサービスを利用されることになる方も多い。
どこでリハビリを受けるにしても、回復期リハ病院のような毎日60分のマンツーマンリハビリテーションを提供するのは無理なんです。
老健やデイサービス、デイケア―の経営者ががんばってリハビリテーションスタッフの雇用に力を入れている施設であっても、60分マンツーマンを提供するのはかなり厳しいんです。(現在の制度ではほぼ無理)
介護保険系の施設では20分のリハビリサービスの提供っていうのが基本パターンなんです。制度上そのようになっているのです。また、医療保険と介護保険の制度上の違いから、病院のように多くのリハビリスタッフを雇用するのも介護保険の施設ではかなり厳しいんですよ。
そのような、事情をきちんと把握していない回復期リハ病院のスタッフである、セラピストや看護師、相談員さんが退院や転院を控えている利用者さんやご家族に言っている間違った一言がこれです。
退院してもきちんとリハビリを受けられますよ
このような説明をされると、退院後の施設では大変迷惑です。
回復期リハビリテーション病院に入院している方の
「きちんとリハビリを受けられる」
っていうのは、60分マンツーマン、毎日のリハビリっていうのが基本なので、そのような説明をすると転院先でも毎日マンツーマンのリハビリテーションを受けることができるって勘違いされてしまいます。
老健やデイサービス、デイケアでは60分マンツーマン毎日のリハビリテーションの提供はほぼ不可能なんです。それなのにこんな説明の仕方では不十分ですよ。
私も老健で働いていたときには「病院のようなリハビリの提供は困難です」と何度も説明しました。
ご家族さんや本人さんたちのショックもすごく大きいようです。
正しい情報を伝えてほしい
回復期リハビリテーション病院に入院されているかたの多くは、病院の近隣の方が多いと思いいます。だから、転院先や退院先で利用する施設や介護保険のサービス事業所も、近隣の施設がほとんどだと思います。
遠くの施設の情報ならなかなか集められないと思うのですが、近隣の施設の情報ならしっかりと確認することができるはず。近隣の施設のリハビリテーション事情をきちんと把握したうえで退院や転院の助言やアドバイスをしてもらてると、退院や転院先である老健やデイサービス、デイケアのリハビリスタッフも困ることがないと思います。
ホンマ頼みます。
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2019年版 病院リハと地域リハをつなぐ・変える
コメント
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