新卒で地域で働くという選択をしたPT・OT・STのかたへ

もう五月になりましたが、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の新人さんたちは新しい職場に慣れてきましたか?特に新卒で「地域」で働くという選択をしたセラピストは頑張っていますか?地域という選択をした新人さんたちに書いてみました。

地域に出るなら、まず病院で働きなさい

養成校の教員や地域のことを知らないベテランセラピスト辺りが、学生や若手のセラピストに言う使いふるされた言い回しですね。

いつの時代に生きてんねん!ばーか!

と、言ってやりたい。そんな考えは古い。確かに一理あるとは思う。だけどもうはやそんな時代ではないのです。こちらの記事でも書いていますが、そんな人たちが言っているのは「病院で学ぶべきことがある」という事なんでしょうね。

しかし、研修会が多く開催されている今の時代、病院だと多く学べるということはない。

ましてや、若手ばっかりの回復期リハビリテーション病棟でしっかり学ぶことができるのかってことも少し疑問がある。むしろベテランがいる老健や訪問の職場の方が多くのことを学べる場合もある。

だから、新卒で地域に出ることが、間違っているとは思わない。

地域のエキスパート、スペシャリストを目指せ!

地域のエキスパートを目指すなら、最初から地域で働くという選択は間違っていない。

しかし、「地域に出るなら、まず病院で働きなさい」って言うことがすべて間違っているとも思わない。

病院で学べることも確かにある。だから、そういったことも意識して研鑽を積む必要がこの領域に新卒で就職した理学療法士や作業療法士、言語聴覚士にはあると思う。

患者さん・利用者さんから学ぶ

病院で働いていても、老健や訪問などの地域で働いていても、基本は

担当している患者さんや利用者さんから学ぶ

ってことだ。「きちんとわかっていますか? 『患者さんから学ぶ』ってこと」これは地域でも、実践しないといけないことだ。老健や訪問で関わるような、維持期が主体のリハビリテーションであっても、状態が変化する患者さんはいるのです。人数で見ると少ないかもしれないけど、維持期の患者さんの全てが変化しないなんてことはありません。

だからこそ、患者さんから学ぶことでセラピストは成長するのです。このことは病院で働こうが、地域で働こうが変わらないのです。

でも、病院で働くスタイルと、地域で働くスタイルって少し違うんですよね。病院で働く理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は院内で他職種と連携することで、自分の業務に専念できるというか分業して働くことができます。

でも地域で働くセラピストは、分業して自分の領域に専念するということが難しい。むしろ、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士だけの視点ではなく、もっと広い視野として「リハビリテーション」としての関わりが求められる。

だから、リハビリテーション支援を行うための、関わり方を身につけて欲しい。これこそが、地域でのスペシャリストになるためには必要なんだ。

一人で出きることには限界がある

きっと地域に出ている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方が悩んでいるのは

自分一人で患者さんや利用者さんの状態を変えることのむずかしさ

だと思う。だから、治療手技の研修会に出かけて積極的に学ぼうとするセラピストもいる。逆に、地域で自分の力量のなさにがっかりして病院に戻ろうとする方もいる。

だけど、自分一人で患者さんの状態を変えることの難しさを嘆くことはないと思う。

維持期の患者さんや利用者さんの状態を変えるってことは確かに難しい。

だから多くのセラピストは悩む。だけど、回復期の時期にある患者さんを100%良くすることができるセラピストもあまりいない。いつの時期でも、患者さんの状態をどんどん変化させる事っていうのは難しいものなんです。

維持期で働くセラピストだけが悩むことではないのです。

だからこそ、維持期で働く理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方は1人で何でもしようと思っていてはダメなんです。他のセラピストや他職種の協力を得て、トータルの力で関わる必要があるのです。

連携こそが地域の醍醐味だ

セラピストの技量が低いから、多職種として連携してセラピストの低い技量を補ってもらうというのが連携ではないのです。

まあ、そんな連携もあるのかもしれない。でも地域で連携するっていうのは

患者さんの状態を変化させるための効率的なかかわり

をするために多職種と連携するんですよ。これが地域で働くってことの醍醐味なんだと思います。

むしろ理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が一人だけで患者さんを何とかしようっていうような病院的発想では地域にいる患者さんや利用者さんの状態を変えるということは難しい

病院にいるセラピストが一人で何とかしようって時期を過ぎた、患者さんたちが地域に戻ってくる。その患者さんの状態をより良い状態にするために、病院と同じようなことをしていても難しい。

回復期リハビリテーション病院のリハビリテーションのように、毎日1時間PT・OT・STがそれぞれ関わるようなことは地域リハビリテーションではありえない。

だからこそ、地域には地域のやり方で、関わっていくんですよ。

  • マンツーマン的な関わり
  • 多職種との連携での関わり

この2本立てが必要なんです。

この視点が地域のスペシャリストには求められるんです。病院からの転職組がすぐには身につけることのできない視点だと思う。だから、新卒で地域で働くという選択をした理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はこの視点を身につけることで地域で働くスペシャリストを目指してほしい。

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やまだたけし(作業療法士)

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