KYTのことを知ってますか?
KYTが何の略語なのかをパッと言えますか?
「空気が読めないセラピスト」の略ではありませんよ。危険予知トレーニングって知ってますか?
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KYTは危険予知トレーニングの略です
中央労働災害防止協会のホームページに記載されていますので詳細はそちらをご確認ください。もともと、建築系の現場から派生したのかな?
私の非常勤勤務先の訪問看護ステーションの所長さんは電気技師なんだけど、KYTのことは知っていました。だから、建築業界では当たり前の用語なんだと思います。
リハビリテーション業界ではまだまだ知られていないKYT
あらゆる場面で、事故を未然に防ぐために、ビデオや写真をみて、そこに潜んでいる危険を予測して、どのような対策を行うのかというのがKYTの基本。
看護協会でも最近は研修会としてKYTを取り上げているようになってきてますが、リハビリテーション業界ではまだまだ浸透していないのがKYTなんです。
車の免許をお持ちの方は教習所で「危険予測」って講義を習ったのを覚えていますか?
ビデオを見せられて
「車で走行中に予測される危険を述べよ」
みたいな感じの講義なんですけどね。
リハビリテーションの場面でも十分に応用できるトレーニングがKYTなんです。やまだリハビリテーション研究所 でも過去に取り上げているテーマですね。
「あいまい」ではなく「具体的」な表現で危険を予測する
上司や先輩が若手の理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などに危険な場面を指摘することがありますよね。
- あの人の歩行は不安定だから、一人で歩かせたらダメだよ
- こんな座り方はダメ、もっと深く座らせて
- そんな介助の仕方だと転倒するよ
まあ、いろいろなリハビリテーションの場面で転倒や転落などの危険を回避するために上司は部下にアドバイスをします。そのアドバイスが具体的であればあるほど、そのアドバイスは効果的です。
「どのような状態」が危険であるのかを具体的に表現することができること
このことが、若手セラピストが危険を予測できることにつながっていきます。たんに、
- 危ない!もっとこうしなさい
というアドバイスでは、その場の危険を回避することはできても、なぜ危険だったのか を理解することはできません。
- より具体的になぜ危険であるのか
- どのような場面を見て危険と予測するのか
- 危険と安全の判断の分かれ目はどこなのか
などを具体的に伝える必要があります。
ベテランは経験で予測している、でも新人さんは・・・
車の運転でもそうですが、新米ドライバーとベテランドライバーでは視野の広さや見るポイントの多さが全然違うんですよね。同じ時間や距離を運転していてもベテランドライバーは、はるかに多くのポイント目で確認しながら不測の事態に備えているんですよね。
リハビリテーションの現場でも同じだと思います。ベテランセラピストはこれまでの経験から、何が危険であるのかを様々なポイントから予測して危険か安全化を無意識のうちに判断しているのです。
無意識のうちに判断しているので、無意識のうちに介助の方法や環境の調整をしていて、それが特別なことをしているとは思っていないのです。
その無意識に行っている判断をなるべく具体的な言葉にして新人や若手セラピストに伝える必要があります。
危険予測は常に行うこと
研修会でも
「どのような場面で危険予測を実践するのか?」
と聞かれるのですが、危険予測は常に実践するもの なのです。特定の場面だけに適用されるものではありません。
常にあらゆる危険を予測しながら業務を実践するからこそ、リスクに対応できるのです。
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[…] KYTのことを書きましたが、実践では危険予測が重要となります。新人や後輩へわかりやすく危険予測を指導するには、危険な状態を具体的な言葉にして伝える必要があります。 […]