【生活行為向上リハビリ2】意味ある活動や行為を目標にするってこと

前回の投稿では、生活行為向上リハビリテーションっていうのは、セラピストにとって珍しいものではないってこと書いた。だけど、当たり前のことだからと言って、多くのセラピストが今まで積極的に取り組んでいなかった「活動」と「参加」へのアプローチに対して、素直にできるとも思えないので、どんな風に考える必要があるかってことを書いてみる。

【生活行為向上リハビリ1】新しいリハビリってことではない


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考えるべきこと

リハビリテーションなら当たり前のことですが、きちんと評価をして、分析して、目標を決めて、目標を達成できるためのプログラムを考える。

この思考パターンそのものは、生活行為向上リハビリテーションにおいても全く同じだ。だから、新たな技術を獲得する必要はない。通所リハビリテーション事業所で実施するなら、加算要件となっている研修会を受講する必要はあるが、その研修会でも技術を教えるのではなく考え方を教えているようです。

中でも重要と思うことは

何のためにリハビリテーションをするのか

ってことをしっかりと利用者さんと決めるということだと思います。

対象者主体の目標設定

これまでの、病院リハビリテーションでは出来ないこと探しをしていて、disabilityレベルでの目標を設定してきた。

入院している患者さんの退院目標の中心は

自宅に戻ること

であって、そのためのリハビリテーションの目標は

  • トイレ動作の自立
  • 更衣動作の自立
  • 起居動作の自立
  • 歩行動作の自立

といった動作レベルのことに焦点があてられることが多かった。

極端に言うと、患者さんや家族さんからきちんとインタビューすることなくリハビリテーションを実践し、これくらいのことを目標として設定しておいたら、誰からも文句言われたり、注意されたりすることなかった。

だけど、生活行為向上リハビリテーションでは運動ー動作ー行為のレベルでいうところの行為を重視する。

何のためにその活動や動作を行うのかってことだ。そのことが、その利用者さんの生活の中でどのような『意味があるのか』ってことを考える必要がある。その意味ある活動を達成するためにリハビリテーションを実践するんだ。

「シャワーを浴びたい」Y准教授

先日の研修会でもお会いしたし、大阪でお世話になっているY准教授。

認知症のリハビリテーションの分野では有名人で講師としても引っ張りだこ。そんなY准教授が講演の中でいつもおっしゃっていること

僕にとっての生き甲斐は毎日複数回シャワーを浴びること。だからリハビリが必要な状態になったらシャワーを浴びられるようにしてほしい。シャワーを浴びることが生きていることを実感することなんです。

そう、だから臨床の場でY准教授を担当することになったら何よりも優先して取り組まなければならない課題は

「シャワーを浴びるようになれること」

ってことだ。

利用者さんが達成したいホントのこと

Y准教授みたいに自分の生きがいを公言しているような患者さんや利用者さんは少ないでしょう。

だけど、そういったことを見つけ出す過程が生活行為向上リハビリテーションでは求められている。

だから生活行為向上リハビリテーションにおいては興味・関心チェックシートのような普段のリハビリテーションの場ではインタビューすることが少ないような生活行為についてインタビューする。

そういうことを通して、対象者さんがホントにやってみたいことを探すことから始めるのが、生活行為向上リハビリテーションなんです。

在宅で生活しているからこその目標

病院で入院しているときのリハビリテーションなら、単純に動作レベルでの目標を設定していても仕方がない。

だけど、通所リハビリや通所介護、訪問リハビリテーションなど利用者さんが在宅で生活されている場合はそんな目標ではだめってこと。病院で長期目標として設定することの多い「自宅に戻ること」を既に達成している利用者さんに対しては、新たな目標をしっかり吟味することが必要。

在宅に戻って生活しているからこそ、在宅の場でやってみたいことを検討する必要がある。

その利用者さんにとって意味ある活動を探すことから始めるのが、生活行為向上リハビリテーションなのです。

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