病院のリハビリでも、訪問のリハビリでもご家族さんや本人さんからリハビリに関して「何をしたらいいですか?」とか「これはやらない方がいいですか?」聞かれることが多い。お勧めしたいことは説明するけど、「これはやめて!」って説明することは少ないかなってことを書いてみた。
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禁忌は伝える
いわゆる禁忌事項についてはきちんと説明しますよ。
だから
こんなことはしないでください!
って伝えることはあります。だけど、退院に向けての自主トレとか生活の工夫とか、訪問リハビリの現場での家族指導とかで
「やらないでください」
って伝えることは少ない。
極端にとらえられると困る
世の中には、極端な人っているんですよね。
△△と〇〇はしっかりやってくださいね
って伝えると、そればっかりやってしまう。ほかのスタッフが別のことをするように伝えても聞き入れることができなくて、自分が信じているスタッフから言われたことだけをやってしまう人がいる。
それとは逆に
〇〇しないでくださいね
っていうと、頑なにそれをしないっていう人もいる。
具体的に言うと、ポジショニングなんかがそれに該当することが多い。
ベッド上であるパターンのポジショニングを指導すると、それ以外のことをしなくなってしまう。
拘縮予防や過緊張の軽減などのためにポジショニングを工夫して家族に伝えるんだけど、ベッド上でずっとそのポジションのままの患者さんがたまにいる。
ずっと同じ姿勢でいるのは褥瘡などの発生になるから
「時々姿勢を変えていいですよ」
って伝えると、
○○先生に指導されたので、この姿勢が一番いいんです!
みたいな返事が返ってくることがある。
「一事が万事」っていうのかな?なんか極端にとらえられてしまうことがある。
良肢位の保持って言ったって、ずっとその肢位しかとらないのであれば逆に問題なんですよね。
何事にも限度があったり、まんべんなく色んなことをするっていうのがいいんだと思っています。極端にならなければいいんですよね。
伝え方の工夫
自主トレやポジショニングを伝えることって大事です。
だけど、
「○○してください」
って伝えるとそれだけしかしない方っているんですよね。
入院初期に指導された自主トレを、退院後5年以上経過して身体の状態が変わってきても継続している利用者さんを担当したことがある。
- どれくらいの回数?
- どれくらいの時間?
- どれくらいの期間?
- それしかしてはダメなの?
併せて伝えてあげたほうが良いことはたくさんある。何事も極端にならないように伝える工夫も必要なんだと訪問リハビリに関わるようになって考えるようになりました。
許容範囲みたいなことを考えて指導してみてはいかがですか?
こんなお話を具体的に聞いてみたい方は、研修会や勉強会におよびください。喜んでお話させていただきます。
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