回復期リハと地域リハのバトンをつなぐ2「押し付け合いをやめる」

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回復期リハビリテーション病院から地域のリハビリテーションにバトンを渡す。そんなに難しいことではないとおもいますが、まだまだスムースに移行していないように思います。どうしてバトンを渡せないのでしょうか?そんなことを書いてみた。


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どこに問題があるの?

どっちかを悪者にするつもりはありませんが、連携がスムースに進まない理由って山のようにあります。私の周囲だけでもいろんなことを聞きます。

回復期リハのスタッフから
「サマリーを書いても反応がわからないし、退院後に急変して戻ってきた患者さんについて地域のリハスタッフからサマリーが来ない。」

地域のリハのスタッフから
退院直後ではなく、退院して期間があいた患者さんについてはサマリーがもらえない

訪問看護師さんからは
退院前カンファレンスに参加したけど、病院のリハスタッフの言っていることが自宅に戻るにあたって現実的ではないし、専門用語が多すぎてわからない。

退院して間が空くとサマリーはない

退院直後に転院するとか、在宅サービスの利用が決定しているような場合は退院サマリーって作成することが多いと思います。

だけど、いったん自宅に戻られた患者さんが半年後くらいに訪問リハビリとか通所リハビリなんかを利用する場合には、当然ながら退院時のサマリーなんてありません。退院して半年後の患者さんの状態を入院時のリハスタッフは把握していないので、サマリーの書きようはないのです。

だけど、退院時の状態がわかれば、訪問や通所のスタッフも到達目標を設定しやすい。

だけどサマリーはないのです。

急変して入院を知らない

急変して病院に戻ったっていう情報が訪問リハスタッフに伝わらないこともある。

週1回くらいのペースで訪問しているような訪問リハビリの場合、訪問当日になって担当の利用者さんが急変して入院していたってことを知らされる場合があります。

急変の時って患者さんの家族さんもあわてているので、とりあえず入院の手続きなんかを行って、ケアマネさんにだけ連絡したりしているってことも多い。訪問の曜日がやって来て慌てて担当者に連絡するってことも良くある話。

だから、訪問時のサマリーを書いたときには担当の患者さんが戻ってきたりしていることもあるんですよね。

退院前カンファレンスに訪問リハスタッフが来ない!

私のように、完全歩合で働いている訪問リハスタッフって結構いるんですよね。そうすると、必然的に訪問スケジュールはびっちと埋まる。

退院前カンファレンスに割く時間がなかなか取れなくなってしまいます。

病院や事業所それぞれの事情がある

回復期リハと地域リハのバトンがつながらない

その理由は山のようにあるのです。

だけど前述したように、回復期リハには回復期リハビリなりの理由があり、地域の事業所には事業所なりの理由があるのです。そうしてそれは、すぐに解決できるような問題ではないのです。

だから、

回復期と地域や生活期の連携がうまくいかないことを

押し付け合いするのをやめよう!

何とかして顔を合わせよう!直接連絡とろう

前回書いたように、バトンをつなぐために知り合いにならなければならない人の数ってそんなに多くはないと思う。

50人くらいじゃあないのかな?

  • 顔を合わせれば解決することもある
  • 相手を知れば行動は変わる

うまくいかないことばかり嘆いていても、現状は何も変わりません。

バトンをつなぐためには、Face to Fcaceなお付き合いを始めるしかないと考えています。

なんとかして、時間を作って会ってみる。

近隣の勉強会に参加して、知り合いを増やしてみる。

そんな行動を始めることが、バトンを渡すことにつながるのです。

  • 回復期は地域に目を向ける
  • 地域は回復期に目を向ける

そんな地道な行動が、回復期と地域のバトンをつなぐ第1歩になるんだと思います。

読んでるだけでは何も始まりません。行動しないとだめなんですよ!

まず会う

時間がかかりますよ、その地域で3年くらいは最低でもかかる、だけど行動しないと変わらないのです。

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