※2019年11月9日 追記
訪問看護、訪問リハビリなどのいわゆる訪問業務に従事している方にとっては、時間の管理って重要ですよね。ゆとりのある時間で組んでいる場合ならいいんですが、けっこう厳しいスケジュールで動いている方にとっては、時間管理は欠かせません。
時間管理が必要な理由
訪問業務ではなぜ時間管理が必要なのでしょうか?
最も重要なのは、介護保険にしろ医療保険にしろ私たちが提供しているサービスは、時間で管理して保険請求しているからです。介護保険での訪問リハビリ事業所の訪問や、訪問看護ステーションからの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の訪問などは、20分単位で算定しています。
医療保険での訪問看護ステーションでの訪問なら、30分未満、30分以上などと区分されています。
だから、〇時〇〇分に開始、〇時〇〇分に終了というような記載をどこかにしている必要があります。これをきっちりしていないと、不正請求と疑われてしまいます。
時間管理が必要なもう一つの理由は、スケジュール管理です。1日に数件の訪問をこなすにあたっては、何時にどの利用者さんのお家に訪問するのかってことをおおよそは決めていると思います。
訪問のルートなどが変更になったりすると、新たな時間設定をして、利用者さんに伝えなければなりません。このように、利用者さんに対して、「訪問予定」の曜日や時間を伝えるために時間管理が必要となってきます。
利用者さんとの約束を守る
通常訪問の業務では
○曜日の〇時から訪問します。
サービスの提供時間は〇分(○時間)です
というようなことをサービスの開始前にお伝えしている。継続的に訪問していると、利用者さんの都合やサービス提供者側の都合で、一時的な訪問時間の変更があったり、スケジュールの都合などによって曜日を変更したりと、サービス提供の曜日や時間が変更されることはあっても、
利用者さんにとっていつ誰が来るのかわからない?
そんなことはないと思います。
遅れるときには連絡してますか?
利用者さんの家に到着するときにきちんと連絡していますか?
何分以上遅れたら連絡するって決まっていますか?
私は自分へのルールとして10分以上の遅刻、もしくは早く到着するときは事前に連絡を入れるようにしています。とくに複数のサービスを利用されている利用者さんの場合は忘れずに連絡を入れています。
また、初回の訪問のオリエンテーションで
『バイクで移動していますから、交通事情などにより10分くらいは到着時間が前後します。ご理解お願いいたします。』
と伝えています。だから、それ以上の時間遅れたり早くなるときは電話を入れています。
利用者さんは遅刻ではなく事故を心配している
これは私の利用者さんから言われたことです。
「いつもより遅れると、途中で事故にでもあったんじゃないかと不安になる」
だから、遅くなるときは電話することでさらに遅刻することになってもかまわないから、事前に連絡が欲しいといわれました。
時間通り訪問しないことに、利用者さんからクレームを言われるのは、こちらの責任です。そうではなくて、心配してくれている方がいる。嬉しかったですねえ。
渋滞に巻き込まれる、利用者さんのお家でトラブルがあり次の訪問先への到着が間に合わない、などなどいろいろな理由がありますが、遅れるときはきちんと事前に訪問先へ連絡をしましょう。
移動時間にゆとりを持つ
私は多い日で1日に8件の訪問をしていますが、これで結構いっぱいいっぱいです。ほぼ定時に移動しています。私の場合、小型バイクで、交通渋滞の少ないエリアで訪問していますから、ほぼ予定通りの時刻に移動できています。
できることなら、ゆとりのあるスケジュールで、落ち着いて訪問サービスを提供したいんですよね。私も移動にゆとりのない日は件数を少なめにしています。
ばたばたした雰囲気でリハビリしても、落ち着かないですよね。時間ばっかり気にしながら訪問してたら、利用者さんも落ち着かないですよ。
事故を予防する意味でも、ゆとりのあるスケジュールにしましょう。
興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
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