高齢者のリハビリテーションのスタートからゴールまで円滑に進めたい

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私のブログやSNSで何度も紹介している石巻圏域のセラピストさんたちが作り上げた資料がある。

下図は宮城県東部保健福祉事務所のホームページからの引用です。

高齢者のリハビリテーションに関わる各領域での関わり方をすごくすっきりとまとめてくれている。多職種にも当事者にも伝えやすい資料だ。
ダウンロードしたい方はこちらから


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スタートとゴール

リハビリテーションのスタート地点の多くは病院だ、骨折とか脳卒中とかね。

だけど最近は生活期の現場が当事者さんにとってのリハビリのスタート地点のことも増えてきた。体力や筋力の低下などでADLレベルが低下し介護保険の領域で初めてリハビリテーションがスタートすることもある。

そんな生活期で初めてリハビリテーションをスタートした高齢者も骨折とか病状悪化すれば病院でリハビリテーションをすることもある。

そう考えると、スタート地点のリハビリとゴールを目指す領域のリハビリテーションはきちんとした連携をすべきなはず。

そうしないと、スタートの方向と待ち受けているゴール側の方向がマッチしていなかったらそれぞれのコースはすれ違う。

だから病院リハと生活期のリハの連携は重要なんだ。

2018年の診療報酬・介護報酬の同時改定もその方向性を向いた改定になっている。

領域にこだわりすぎない

研修会とかを見ているとねなんだか領域にがっつり分かれていて連携が少ないように思うのですよ。

いろんな研修会でグループワーク何かの感想に書かれているのは

  • ほかの病院の人の意見を聞けて良かった
  • 他のセラピストの意見や取り組みが参考になった

どのような研修会であれ、グループワークなどを通じて自分とは異なる病院や事業所で働いているセラピストの意見は参考になるようだ。

だけどその研修会の中身によっては病院だけのセラピストの研修会であったり、生活期だけのセラピストの研修会であることも多く、病院のセラピストと生活期のセラピストがまじりあっているような研修会はまだまだ少ない。

石巻圏域のセラピストたちが取り組んでいるような急性期~回復期~生活期リハビリテーションのシームレスな連携が、どの領域でも円滑に進んでいるわけではない。

だから理学療法士や作業療法士や言語聴覚士は自分たちが『今』主戦場にしている領域だけでははなくて、少し隣とかかぶっている領域にも少しは興味を持って研修会に参加したり、情報を収集したりしてほしい。

お金がないならSNSとかネットをフル活用してちょっと異なる隣接領域のセラピストの考えや意見に触れる機会を持ってほしい。

そうすることで、『今』関わっているリハビリテーションが少しは変わる。

変わることでスタート地点とゴール地点のリハビリテーションが最短距離でつながるようになる。

シームレスな連携を目指しましょう!!

このコラムをもう少し詳しく動画で解説してみました
https://youtu.be/d9W6lsQg3BY

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2020年版 病院リハと地域リハをつなぐ・変える

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