新しい加算を算定するためにどうすればいいのかってことを書いた記事の続編的なものです。どこでもいいから、どこかの時点でリセットというかリスタートして始めるってことが肝心なんですよ。
その前の記事はこちら⇒⇒加算を算定しない事業所に未来はないよ!
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一気にするのは難しい
すべての業務体制をいきなり変えることっていうのは難しい。
例えば、訪問リハビリ事業所でのリハビリテーションマネジメント加算2では医師の協力が不可欠だ。
だからと言って、いきなりすべての利用者さんに対して医師が説明する時間を確保するのは難しい。
リハマネ加算2ではリハビリテーション会議をする必要があるのだが、そのスケジュールを組むのも難しいだろう。
何でもかんでも一気に作り替えるっていうのは難しい。小さな会社で、リハビリテーション専門職が立ち上げたような個人が経営しているような会社なら可能かもしれない。
だけど、規模が大きく色んな職種がいるような職場ではすぐに業務スタイルを変えるっていうのは、よほど管理職のトップが魅力的でみんながついていきたいと思っている、方向性がそろっているような事業所でないと無理だ。
一気に変えようとするから、出来ないのです。
小さなことからコツコツと
2015年に介護報酬改定で新しい加算ができた。
次の改定は3年後。すでに事業所に対しては次の改定に向けた各種団体のヒアリング調査なども開始されている。2015年の改定に対してすぐに事業所の運営スタイルを変えるのは難しい。
だけど、2017年に向けて変えることは可能ではないかな。今から1年半後に向けた体制つくりだ。
2017年に体制を作り替えておけば、2018年の報酬改定に向けても対応できる可能性がある。
今すぐは無理でも、1年半先を考える。
高齢者の利用が多いのが介護保険業界。通所リハビリの利用者さんや訪問リハ事業所の利用者さんも1年半が経過すれば、結構入れ替わりがあるのではないでしょうか?
利用中止、死亡、入院や入所などにより利用を終了する利用者さんは必ず出てくる。そうすると新規の利用者さんを受け入れる。
その新規の利用者さんから、加算の算定を含めた新しいシステムの運用を開始する。
最初のうちは加算とる人が少ないかもしれないが、2017年には半分以上は加算を算定している利用者さんになっているのではないかな?
小さなことからコツコツと、最初は1人から始めて、コツコツとそういった利用者さんを増やす。
近隣のケアマネジャーさんとも連携をして、1人1人の利用者さんとリハビリテーション会議を実践する。いきなりたくさんの人のリハビリテーション会議を開催するのは難しいけど、1人からなら始めることはできる。
いつかどこかの時点で始める
そう、いつかどこかのタイミングでリスタートして始めないと何も変わらないんです。
「いつかやろう」
ではなく
「1人でもいいから今から始める」
という取り組みがないと、新しい加算を算定することはいつまでたってもできません。うっかりしている間に他事業所はきっちりと体制を整えていて、収入面で大きく差をあけられる。
っていうことも考えられます。
「今」体制を変えるってことは、「今」のためではなくて2018年の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた布石になるのですよ。
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