【厚労省情報】PT・OTって需要がなくなるの?供給過剰なの?質が低下しているの?

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2019年4月7日に書いています。
先週あたりからSNSでPT・OTの需要と供給についての情報が流れてきています。

何年後かには理学療法士や作業療法士が余るのではないか?

みたいな記事が多いのですが、その情報についてまずは正しいことをしてください。


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厚労省のサイトはここ

厚労省で開催されたのはこの検討会

以下の資料はすべて「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)」からの引用となっています。

この会議で出されている資料は3つありますが、需要と供給について触れられているのは以下の資料です。

上記の資料から引用した図が以下のものです。

※「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)」からの引用

上記の需要と供給の推計から、現時点でセラピストの供給は需要を上回っているとしています。

だからSNSなどにおいて、セラピストは人が余るって言う感じの記事がかかれているようです。

年齢構成


「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)」からの引用

セラピストの年齢の人口ピラミッドは上記のようになっています。

私は臨床29年目の間もなく51歳の作業療法士ですが、かなりの少数派ですね。

セラピストの質の件

セラピストの供給過剰とともに質の低下について触れているSNSも見ましたが、それはこの資料からかもしれませんね。

「医療従事者の需給に関する検討会 理学療法士・作業療法士分科会(第3回)」からの引用

多くの助言を要するセラピストが多い⇒一人で業務をこなせない⇒質が低い

ってことなのでしょうかね。

さあどうする?

以下これらの資料を見た私見です

数字的にはこれらのことは事実でしょう。推計の部分はともかく供給数についてはかなり正確ですね。

セラピスト余ってきたらどうなるか?考えられることは以下のようなことですね。

  • 若くて質の低いセラピストが増える?
  • セラピストが余るから年収が下がる?
  • 資格持っていても働けない?

今すぐに、そこまで極端なことにはならないと思うんだけどね、ただね若手よりもまず困るのはこんなセラピストだろうね。

年功序列で実力もないのに給料がそこそこ高いだけで実力のないセラピスト、エラそうなセラピスト

給料だけ高くて無駄なセラピストにとっては厳しい時代になることだけは予測できます。こんなセラピストを年収600万くらいで抱えているよりも、年収300万くらいで新卒二人を採用する方がいかもしれないからね。

だけどね、非常勤掛け持ちで生活期リハの現場で働いている作業療法士の私の周りでは作業療法士を募集しているところ多いのですよね。

需要と供給といっても、働いている領域で言えばまだまだ理学療法士や作業療法士が不足している領域はあるのです。

だから領域を限定すれば供給過多で大変かもしれないけれど、自分で自分の領域を狭くしなければまだまだセラピストは働いていけるってことです。

他人のことよりも自分のこと

SNSに踊らされないことがまず肝心!

こういった情報で不安になるセラピストの多くは、時代の流れを読んだり、情報をきちんと分析する視点が足りないのです。だから、SNSに一喜一憂したりする。

情報をきちんと収集したり、分析したりすることが苦手なので気づいた時には時代が変化していたってことになるのです。

まずはきちんと時代の変化を見極めるようにする方がいい。

それと、どこでも働くことのできる知識と技術と人間性を磨くことです。

私は臨床29年目の作業療法士ですが、フリーです。非常勤掛け持ち作業療法士として複数の職場で契約していますし、臨床のほとんどの職場はこちらの提示する時給で雇用してもらっています。作業療法士でもこんな働き方は可能なのです。

自分自身でこれからの働き方をきちんと考えるようにしていくことが必要。

協会や士会があなたを助けることなんてありませんよ。

不安なら、私のサイトをフォローして時代についてきてくださいね。

少なくともここに掲載されているような厚労省の資料を「今日初めて見た」って人はちょっと情報収集能力が足りないですよ。

興味ある方はお気軽にお問い合わせください。
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コメント

  1. 明子 より:

    98才独居心身ともに健やかな女性が転倒し腰椎第一圧迫骨折。緊急入院して1週間安静し軟性コルセットを付けて離床開始。安静の影響で足腰が弱ったけど頭はしっかりしている。入院生活は退屈で腰が痛いとのこと。昔は習字したり花を育てたりしていたと言うので、大人の花の塗り絵を試すと40分ぐらい作業と周囲の多患と楽しそうに世間話。病棟に帰ってから痛み自制内。排泄は下衣操作介助、両手は立位支持で未だ離せない。塗り絵は看護師と介護士の仕事で排泄動作自立の訓練が必要とOTとPTに言われる。この女性は排泄動作自立の訓練のみでいいのかな?排泄動作は毎日何回も看護師と介護士がしている仕事で、OTとPTは毎日の訓練で女性の動作と体力を病棟に説明して介助を軽減するのが仕事と私は考えている。でも同僚の大半には受け入れてもらえない。排泄動作自立まで女性は病棟でどう過ごすのだろう?病棟でくっちゃべっているかな?

    • 明子さん、コメントありがとう
      「塗り絵は看護師と介護士の仕事で排泄動作自立の訓練が必要とOTとPTに言われる。」
      これって誰が言うてるんかな?
      他職種?患者さん?

      作業療法士の役割とか目的をきちんと説明することが必要なのではないでしょうか

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