リハビリテーションや看護の学生さんの実習では「情報収集」も避けて通れない課題の一つですね。看護の学生さんも、リハ見学したりして情報集めに来ていたので、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の学生さんだけの課題ではなく医療系ではどの部門も必要なんですね。そこで、どんなふうに情報収集すべきかってことを書いてみた。
(2015年2月22日追記)
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他部門・他部署の情報収集
メモ帳片手に気軽に
「〇〇さんのこと教えてください」って感じで他部門のスタッフのところに行ってませんか?
それでは他部門のスタッフに大変失礼ですよ。他部門のスタッフも通常業務しながら学生さんの対応しているのですから、それなりの準備をして他部門に行くべきなんです。
もし、学生同士のコンパなんかで突然隣の席の人が
「あなたのことを教えてください!」
って言われたらあなたは自分のことをスラスラと答えることができますか?ちょっと難しいのではないでしょうか?
「好きな俳優はだれですか?」とか「趣味はなんですか?」というように具体的に質問される方が答えやすいのではないでしょうか?
何のために情報収集に行くのか?対象者の何を知りたいのでしょうか?
それらを具体的な項目にして、質問リストを作るべきですよね。
カルテで収集できる情報をわざわざ質問する必要はないですよね。
他部門のアプローチや目標なども、カルテに書いてある場合がありますよ。
自分が担当している対象者さんとのかかわりの中で、他部門の人から得たい情報をしっかりと吟味してください。
たとえば、自分が評価した内容というものはわかっている情報ですよね。自分が知ることができない、把握できていない情報を質問すべきなのではないでしょうか?理学療法士や作業療法の学生が、病棟へ情報収集に行く場合
病棟の看護師さんには
- 病棟でのADLの状態
- セラピストが関わらない夜間や早朝の患者さんの様子
自分が評価していてなかなか見ることのできない情報を質問することが、自分が担当している患者さんの評価につながってくるのではないでしょうか?
看護の学生さんや理学療法士や言語聴覚士の学生さんが、作業療法士である私の見学や情報収集に来た時には私はいつも
短期目標を聞いてもらえたらうれしかったですね。
だって、それを聞いてもらえたら今やっているアプローチのことや、なぜそれを目標にしているのかってことも説明しやすいですからね。
質問の仕方
対象者さんやご家族、他部門の方にいろいろ質問することって実習の中ではよくあることです。
自分が質問した時に、全く見当違いの答えが返ってくる経験をしたことがないですか?
また、自分が知りたい情報があって色々と質問をしているのに、知りたいことの答えが相手から返ってこないという経験はありませんか?そんな時、
「ちゃんと質問に答えてほしい!」
って相手に腹を立てたりしていませんか?
それは間違いです。
自分の望んでいる答えが返ってこないのは、あなたの質問の仕方が間違っている からです。
漠然とした質問には漠然とした答えしか返ってこない
あいまいな質問には相手も答えようがないので、漠然とした答えしか返ってこないのです。
「作業療法では何をしていますか?」
と聞かれると、けっこう困ります。
作業療法部門では作業療法をやっているので「作業療法してます」としか答えられない。
せめて「作業療法で取り組んでいる課題は何ですか?」とか「○○という課題はどのようなことを目標にしていますか」くらいは聞いてくれると嬉しいですね。
なるべく具体的に質問する
具体的に的を絞った質問に対しては、具体的な答えが返ってくることが多いのです。
- あなたはどんな人ですか?
- あなたは何をしていますか?
こんな風な質問をされてスラスラ答えることはできないですよね。
- どこに住んでいますか?
- 結婚されていますか?
- 好きな食べ物はなんですか?
- 趣味はなんですか?
というような具体的に聞いてもらえると「私」がどんな人なのかってことをわかってもらえると思うんですよね。
- 何か困っていることはありませんか?
家族や患者さんに対して学生さんが聞くインタビューや質問で多いものの一つですね。
これって、レストランや居酒屋に入ったときに店員さんが
「何か食べるんですか?」
ってお客さんに聞くのと同じなんですよ。食事をしたいからお店に入っているのに、「食べたいんですか?」って聞かれらどうでしょう「当たり前やんけ!」って言いたくなりませんか?
リハビリを必要としている患者さんの多くは、困っていることがあるから入院しているんですよ。その患者さんに対して漠然と
- 何か困っていることはありませんか?
って聞かれても、患者さんも答えにくいと思いますよ。
もっと具体的に聞くほうが良いです。
質問の仕方を吟味してくださいね。望んでいる答えが返ってこないのは、質問の仕方が間違っているからですよ。
- 身の回りのことで一人でできないことはありますか?
- 家族さんに手伝ってもらっていることは何かありませんか?
望んでいる答えが返ってこない時には、質問の内容を変えるほうが良いと思います。
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