非常勤掛け持ちで生活しているので、当然ながら複数の事業所に勤務しています。3ヵ所の訪問看護ステーションで掛け持ち勤務していますが、うち2か所のステーションは、リハビリテーション職種は私のみ。そんな職場にこれからお勤めになる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士もいるかもしれませんので、転職したらどんな感じでスタートすることになるのかってことを書いてみます。
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同行訪問から開始
リハビリ職が一人のステーション2か所と非常勤契約しています。
転職の場合、新人セラピストではないので職場のオリエンテーションなどは簡単に終了します。
それぞれの部署の責任者に紹介してもらったり、訪問看護チームの看護師さんの紹介してもらったらだいたいオリエンテーションは終了です。その職場ごとのルールなんかは、仕事をしながら徐々に覚えていくよって感じですね。
リハビリテーション職が一人しかいないってことは、過去に採用しても今はいない、過去に理学療法士とか作業療法士とか言語聴覚士を採用したことがないっていう職場がほとんどです。だから、いったいどんな仕事ができるのかってこともよく理解してもらっていないことも多い。
だから、同行訪問からお仕事が開始されることがほとんどです。看護師さんが訪問しているケースのお宅へ看護師さんと一緒に訪問して見学したり、リハビリのアドバイスをしたりします。
だいたい同行訪問するパターンっていうのは
- 看護師さんがリハビリ的なかかわりをしているケース
- 介助量が多く、看護師さんがADLの改善を目的にしているケース
- 本人や家族がリハビリを希望しているケース
なんらかの形でリハビリテーションが必要だが、リハビリスタッフがいないので看護師が中心になってリハビリ支援を行っているというケースを中心に同行訪問することが多いですね。だから、同行訪問であっても、ボーっと見学だけしていたらよいって訳ではありません。
看護師さんと一緒になって
- 介助方法の検討
- 看護師さんでも実践できるリハビリ支援の方法
等をアドバイスする必要があります。
看護師だけでは不十分なリハビリテーションを実践するために、非常勤や常勤として雇用されているのですから初日であっても積極的に関わっていく必要があります。
空き時間が多いうちにすべきこと
最初の数週間は空き枠の時間も多くあります。事業所によってはすぐ埋まる事もありますが、空いているうちにしておきたいことは
- 事業所近隣の地理の把握
- その事業所の利用者さんのカルテの確認
地理や地図の把握
訪問で一番大事な作業といっても間違いないと思います。
少しずつ担当ケースが増えていくのですが、隙間の時間がある間に、是非その事業所の周辺をバイクや車で移動してみてください。
- どのルートを通るのが効率的な移動なのか?
- 渋滞しやすい道はどこか?
- 河川、鉄道などがある地域ではそこを横断できるルートはどこか?
担当ケースが増えてきたときに効率的に移動できるルートを知っているのと、知らないのとでは心理的ストレスが全く異なります。
私はしょっちゅういろんなところをバイクで走って地理の把握に努めています。最近はスマホでナビゲーションを利用して新規のケースに行くことも増えました。
でもナビで表示されるルートよりも、効率的なルートはたくさんあるので自分の目で確認して道を探しています。
カルテの確認
看護師さんメインの事業所でも
- ターミナルのケースが多い
- 小児の対応をしている
等々事業所によって特徴があります。だから、担当ケース以外のカルテも確認してその事業所の利用者さんの状態を把握し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としてどのような関わり方ができるのかってことを考える必要があります。
自分から積極的に動くためには、利用者さんの状態を知っておく必要があります。
確認すべきこと
業務に付随することとして知っておくべきことは
- シフト表のこと
- 記録用紙のこと
- ケアマネとの連絡のこと
- 看護師さんとの連絡方法
これくらいは知っておいてほしいですね。
看護師さんたちがどんなシフトでケースを訪問しているのか、自分のケースの訪問時間に変更はないかどうかなど出勤したときにその日のスケージュールを確認するようにしています。
記録用紙も事業所が違えば異なります。複数の記録用紙を用意している事業所もあります。
所属している事業所の看護師さんたちとの連絡方法も確認が必要です。携帯かメールですぐに連絡が取れるようにしています。勤務したらまず、数名のスタッフの電話番号やメルアドを自分のスマホに登録する作業をしています。
まあ、最初の1~2週間はこんな感じであっという間に過ぎ去ってしまいます。
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